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家出後、すやすや眠る
茸吉くん
獣医さんにお願いし、
手術前のタマを撮らせ
ていただきました。
確かに「アシンメトリー」
2箇所の手術痕、
わかりますか〜?
発情と家出
オスねこは生後7〜10か月で最初の発情を迎えます。メスねこの発情に誘発されてオスねこも発情します。発情期のオスねこは、ソワソワしたり、いつもより大きな声で鳴いたり、スプレー行動をしたりと様子が変わってきます。
スージーは茸吉の初めての発情現象がわかりませんでした・・・。同居するメスねこQちゃんは既に避妊手術を受けており、発情期は来ません。隣の家のメスねこの発情したニオイを嗅いでしまったのでしょうか?茸吉は尻尾のケガが完治せず、首にエリザベスカラーを巻いたままで、日頃と違う様子が見受けられませんでした。それなのに2004年4月のある日、約3日間の家出をさせていました。

かかりつけの動物病院に茸吉が行方不明になってしまっいました!相談したところ、当時推定8ヶ月だった茸吉は、初めての発情が来たために帰ってこないのでは?と言われ、ともかく探し出すことと動物病院にもチラシを貼っていただけるとの優しいご助言をいただきました。スージーは不覚を恥じるも、泣いてばかりはいられず、警察、保健所、近所の家々に茸吉の情報を求め、朝昼晩と捜索しました。スージーの母も、茸吉の実家の奥さんも多くの時間をさいて捜してくれました。

失踪して3日目の深夜、メスねこの大きな鳴き声を聞き、その場に茸吉がいるのでは!と直感し、懐中電灯を片手に家を飛び出しました。すると隣の家のシャム子ちゃんのお尻を追いかけている茸吉を発見!!スージーはトラックの下にもぐり、やっとの思いで茸吉を捕獲し、家に連れて帰りました。
ひび割れてボロボロになったエリザベスカラーはしっかり茸吉の首に着いていました。しかしケガ一つなく元気な様子だったので、本当によかったです。茸吉はお腹をすかせているだろうと思い、すぐにお水とごはんをあげました。エリザベスカラーをしていたから、お水も飲めなかったのだと思います。長い時間お水を飲んでいました。

茸吉はまだまだ子ねこと思って油断していました。本当に失敗しました。みなさんも、こんなつらい思いをしないように、また愛ねこを危険から守るべく、オスねこには去勢手術をしましょう!(最初の発情の前に去勢手術を行うのがベストなのだそうです)
去勢手術へ
「スプレー行動」とは?
マーキングと同じでオスねこがトイレ以外の所に縄張り意識からおしっこをひっかけることです。
メスねこにはほとんど見られません。

「潜在陰睾(精巣)」とは?
オスねこの場合、誕生時タマはお腹の中にあり、2週間くらいでタマ袋に納まるそうです。それが何らかの原因で(遺伝が多い)腹部またはその途中で留まってしまうことを言います。
摘出せずに放置しておくと数年後、悪性腫瘍となりうるため、去勢手術で発見された場合は摘出してもらいます。
犬も同様なので、いびつなタマをお持ちの犬くんの飼い主さんは獣医さんに診ていただきましょう!

潜在陰睾の場合、繁殖能力はないと言われています。
茸吉発見の翌日、すぐに動物病院に去勢手術の予約を入れました。その週の土曜日、幸運にも予約が取れたのですが、また下痢症状が始まり、検便の結果“桿菌”というヤツがたくさんいて、手術ができる状態ではないと診断されてしまいました。また注射と整腸剤治療の日々・・・。先日の発情家出騒動で体力が落ちてしまったからかもしれません。次回の手術予約は1か月先まで待たねばならず、その間にまた発情が来たらどうしようと、日々警戒していました。

そしてようやく手術の日

@朝食はあげてはいけません。飲み水の器も空にしておきます。(麻酔の副作用で嘔吐をし、喉に吐いた物が詰まると危険なので)
茸吉は猛烈にごはんをせがみ、先住ねこのQちゃんが食べているところを見せないようケージに入れていましたが、自力で施錠されたケージから脱走し、たいへんでした。でも、1時間ほど暴れた後、あきらめて寝てしまいました。

A午前10時までに動物病院に連れていきます。下痢は完治していたので、今日こそは!と意気込み、タマを取られる茸吉には同情など微塵もありませんでした。

B去勢手術は正午に行うと聞いていました。飼い主は自宅で待機します。

C夕方18時ころ、迎えに行きます。そして獣医さんから手術後の注意事項をうかがいます。こ、この時、思いがけないことを耳にしました。茸吉は「潜在陰睾(潜在精巣)」という先天異常があり、タマの一つが後ろ足のつけね(写真参照)に残っていたため、そこも切開して摘出したということでした。スージーには初めて聞く言葉だし、茸吉くんは2箇所も手術することになり、かわいそうだったなーと一層いとおしく思うのでした。
料金は通常9,800円ですが、手術箇所が増えたため、14,000円でした。他院と比較してこちらの動物病院はお安いのがたいへんありがたいです。

D帰宅後、まだ吐く可能性があるのでごはんはあげません。(疲れているので食べたがらないです)お水はOK!

E翌朝からしっかり食べさせましょう。手術部位の化膿を防ぐため抗生剤が5日分処方されました。また、激しい運動は2〜3日させないようにしましょう。

F茸吉くんがお世話になった動物病院では手術後の抜糸がありません。皮膚に溶ける(吸収される)糸を使われているからです。この糸は水に溶けやすいので1か月間程はシャワー・入浴は禁止です。しかし、ねこがグルーミングでなめる程度では溶け出す心配はないそうです。

G茸吉は元々スプレー行動もしないよい子でしたが、一般的に去勢手術によりスプレー行動はおさまると言われています。性格もおとなしくなるそうですが、茸吉くんは性格面での変化はほとんど見ら れませんでした。

以上、甚だ略式ながら茸吉くんの去勢手術に至るまでAND手術体験記でした!
茸吉アンモナイト
Qちゃんアンモナイト
Qちゃんの
避妊手術体験記

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