@susiebero HOMEへ

Qちゃん

Qちゃんの避妊手術体験記

愛ねこには避妊手術をしましょう!
Qちゃんは6才にして避妊手術を経験しました。
2才で我が家に来たQちゃんは、年に3〜4回の発情期があり、オスねこを引き連れて遊びまくっていましたが、
不思議と赤ちゃんねこができませんでした。
Qちゃんの赤ちゃんねこが欲しいという、無責任な希望と避妊手術への不勉強とで手術せずにいましたが、
度重なる発情期で夜遊びしたり、見知らぬオスねこがやって来たり、病気感染も心配になり、遅ればせながら
2003年12月、手術に踏み切りました。
結論として、「あー、もっと早く手術すればよかった」という感想です。
Qちゃんは「卵巣水腫」という病気で妊娠しなかったことがわかりました。(卵巣がかなり肥大化していたそうです)
何より、発情期が来ないと、いつもの可愛いQちゃんのままでいてくれるので、飼い主としてとても楽です。
メスねこの避妊手術とはどういうものか、愛ねこの避妊手術を考えている方への安心レポートです。
Qちゃんt手術日フォト1 Qちゃん手術日フォト2
手術から帰ってきたQちゃん
この日ばかりはかなり疲れていて、フラフラしていました
ちょっとグロテスクですが手術の跡のアップ
皮膚に溶ける糸で縫ってくれています

【予約】

かかりつけの動物病院に電話をし、メスねこの避妊手術を予約したいと伝えます。
病院によって、入院/即日帰宅の違いがあるので確認しましょう。
お勤めされていて留守がちなお宅は、手術後の変調にすぐ気付いてあげられるよう、日程を調整されることをオススメします。

【手術当日】
朝から何も食べさせてはいけません。(水も禁止です)
全身麻酔の副作用でねこは嘔吐しやすく、食べ物が喉に詰まり、窒息してしまう危険があるからです。
ねこは食事や水をせがみ、甘えたり暴れたりしますが、我慢させます。

【受付】
動物病院には10時までに連れて行くことになっていました。
私は食事を我慢させているのが辛くて、Qちゃんを早々に連れて行きました。
手術にあたり飼い主は「同意書」にサインをしなければなりません。
小さい字がたくさん書いてあるのでいちいち読みませんでしたが、獣医さんを信頼しているので事務的にサインをしました。

【手術】
正午からだと聞いていました。自宅で待機しています。

【お迎えの確認】
迎えに行く前に一応、動物病院に電話しました。
18時頃でしたが、麻酔から目覚めて鳴いているというので、すぐ迎えに行きました。

【手術後の再会】
獣医さんから手術のことや手術後の過ごさせ方について説明を受けます。
Qちゃん不妊の原因は「卵巣水腫」という病気であったことがわかりました。
もう、卵巣が破裂してしまう程大きく肥大してしまっていたので手術して本当によかったとのことでした。
先生、ありがとうございました!

【支払い】
手術代金は、抗生剤(5日分)を入れて19,800円でした。
たぶん相場よりお安いのではと思います。

【帰宅後】
おしっこを監視します。
おしっこが出ないと膀胱炎、膀胱破裂になってしまいます。
当日、食事はまだ吐く恐れがあるのであげない方がいいとの説明でした。(お水は飲ませてもOKです)
また、傷口がくっつくまで2〜3日は激しい運動はさせてはいけません。

【経過観察】
極端に食欲や元気がない場合は獣医さんに相談しましょう。
Qちゃんは手術翌日から食欲も旺盛になり、一応おとなしくさせていましたが、元気いっぱいでした。

【アフター】
食が細かったQちゃんが、別ねこのようによく食べるようになりました。
ヤバイです、このままでは肥満ねこになってしまいます。
と、いうことで飼い主さんはねこを太らせないよう注意しましょう。



皮膚に溶ける糸について

Qちゃんがお世話になった動物病院では縫合を、皮膚に溶け込む糸を使用されています。
そのため、抜糸の必要がありません。
糸は1か月程で見えなくなり、完全に溶けます。
その際、脂肪に吸収されていくそうなので、縫合部位に脂肪が固まったようになり、一見するとお腹に異物が入っている様に見えました。
私は慌ててQちゃんを病院に連れて行きましたが、そーいうことですので、飼い主の皆さんも覚えておいてください。


Qちゃんと共に絶食!
当日の朝、Qちゃんにごはんを食べることを我慢させなければならないことは、本当にたいへんでした。
Qちゃんは、ごはんをもらおうと、さかんにスリスリして来たり、ゴロゴロ転がって甘えてみせます。
私はQちゃんが 『かわいそうなぞう』 のトンキー(※)のように思えて泣きそうになりました。
Qちゃんだけにつらい思いをさせられない!と夕方お迎えに行くまで私自身も絶食しました。愛猫家の方ならこの気持ち、わかってくださると思うのですが・・・。


※『かわいそうなぞう』  著者:土家由岐雄
戦時中、上野動物園で空襲による動物脱走時の危険を回避するために猛獣たちすべてが殺された悲しいお話。
ぞうも猛獣と判断され、トンキーほかジョン、ワンリーの3頭が餓死させられた。
ぞうたちは餌をもらおうと、痩せ衰え行く体で飼育員に一生懸命芸をしてみせたという実話で誰もが号泣してしまう。


男の子はこちら
茸吉くんの去勢手術体験記へ
TOPへ