検地帳の中の除地

 「除地」は、普通「ジョチ」と読んでいますが、正しくは「ヨケチ」と読みます。

  江戸時代、幕府又は藩から
  租税を免除された土地のことで、
  朱印地・見捨地を除いたもの、

と日本史辞典に出ています。実際には朱印地等も含めて、課税対象から除く土地を「除地」といった場合もあるようです。

 右の資料は、駒場村下町検地帳(延宝5年)の末尾に近い部分で、中央折り目の前に「右之外除地之分」として長岳寺・浄久寺・新羅明神の朱印地を書き上げています。
 郷土史はすべてこのような基礎史料によって照合したものであるのが望ましいのですが、「八石、古高」と記してそれが朱印地である事を付記しています。
 (S61・4)

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