中央自動車道開通前の駒場大井の水路の一部で、清坂分水場の水上200メートル付近で撮影したものです。(昭和41年撮影)
水路の傾斜度が急流になる場所では、川底が水流に削られるのを防ぐために石を敷き並べました。俗に亀腹という工法です。駒場の新富町の岩の沢にもこの工法が施されてありましたが、改修されて今は見られません。
亀腹というのは、塔や鳥居の基部の工法として「広辞苑」に掲示されており、水路の工法としては記されていませんが、生活経験から生まれた古代からの葺石工法のように思われます。 (S59・12)