平成6年、園原の里に新しい万葉歌碑が建立されました。これは地域文化財保全事業の一環として施工されたもので、
万葉集巻一四、東歌(三三九九)
信濃道者伊麻能波里美知可里婆祢尓 安思布麻之牟奈久都波気和我世
と大阪大学名誉教授、文学博士、万葉学者として著名な、犬養孝氏の揮毫が刻まれ、傍の副碑には「信濃路は今の墾り道刈りばねに足ふましむな沓はけわが背」の読み方と「大意 信濃路は今できた道です 木の切り株で足にけがをなさいますな 沓をはきなさい あなた」および短注等を銅板に陰刻してあります。
写真は十一月二日の除幕式に訪れた揮毫者の犬養先先が、独特の節で朗誦されているところです。
(H6・7)