水口山宗円寺の山門

 阿智村伍和向関にある水口山宗円寺は浄土宗の寺院です。東面した集落の最上段にあって、山林を背にし、はるかに伊那山脈や赤石山系を遠望できる景勝の地を占めています。

 はじめ元空寺と雲洞院という二寺院があったのをこの地の領主宮崎半兵衛重次が浄土宗の信者であったため、二寺を併合して浄土宗雲洞院とし、のちに宮崎半兵衛重次の法名を寺号とし宗円寺にしたといわれ、水口山はその山号です。

 江戸時代初期からの記録が比較的よく残っており、一度も火災等の災害にあっていないので、寺歴もほぼ明白です。現在の本堂は天保4年頃(1833)の建立で、この山門も同時代のものとみられています。  (H2・2)

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