春日神社の相撲奉納額
村の教育委員会からの電話で、小県郡東部町の方から、「長野県史の資料編で阿智村春日神社の相撲の奉納額を見た。詳細を知りたい。」との依頼があったが知っているかとのこと。少しは知っていることもあったので、改めて写真を撮り可能な部分の解読を添えて教育委員会へお届けしました。
大正8年(1919)の奉額で、「大関に叶う、関の藤茂市」とあります。どこから「大関」の称号を得たのかは記されていません。本名は近藤茂市、中関の大杉の近くにいた人で、神道丸山教を信奉し自宅を布教所にしていましたが、昭和十年過ぎころ神奈川県登戸の丸山教本部に転住しました。見るからに力士型の体格で、子供の奉納相撲の行司でした。世話人は4人とも中関の人です。俳句に優れ「天明堂竜信」と号して宗匠格。額の後半には本人の俳句十句が記されています。
(H7・8)