2つの阿智神社について
〜さんまのメモ書き〜

 阿智村の阿智神社は「延喜式神名帳」(平安時代)に記載され、大変古い由緒を持っています。また、上下伊那で延喜式内社は阿智神社と大山田神社(下條村)の2社のみです。(県下では、48座) 現在の阿智神社は延喜式と同じく思兼命と表春命をお祀りしていますが、江戸時代には山王権現が祭神でした。延喜式の記載に合わせて祭神を戻したようです。(愛郷探史録を参照)

 一方、倉敷の阿智神社は、宗像3女神をお祀りしていますが、これは小野川の伏屋社の祭神と同じです。また、宗像3女神を含む八王子大神の本宮は大津市坂本の山王権現(日吉(ひえ)大社)です。

 朝鮮からの渡来系と言われる阿智族の謎や、神仏習合の中での山王信仰とは何だったのかなど、興味深いところです。 (文責 さんま)
 

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