岡山県倉敷の阿智神社の磐境(いわさか)

 岡山県の倉敷にも阿智神社があります。阿智村に鎮座する阿智神社との関連等について、「下伊那史」四巻に市村先生が所見を述べられているのをはじめとして、郷土史家の間でも両神社の関係について時々話題になっています。

 昼神の阿智神社奥宮には、祭事のとき神の降臨するといわれる磐座(いわくら)がありますが、倉敷の阿智神社にも境内に磐座(倉敷では磐境(いわさか)といっている)があります。

 俳人の山口誓子は「倉敷へ行った。−市内の鶴形山の上にある阿智神社の石組を見た。それは上古の磐境(いわさか)で、神として祭られた大石である。−阿智神社の磐境は神の現れというより神そのものなのだ。私はいきなり神を見た。」と書いています。

 私も平成九年七月、倉敷を訪れ宿願の磐座を目近に拝観しました。 (H9・5)


倉敷阿智神社の磐境 「鶴石」
この後ろの木の根本に「亀石」
別の場所に「陰陽石」などがある
( 文責 さんま )
はじめに 総合目次 足あと 1章 更新履歴 阿智の産土神