駒場の祇園祭り
駒場の夏祭りは祇園祭りに始まったことで7月14日ときまっていましたが、梅雨の上がらないことが多く、花火の打揚げに困惑するので、昭和59年から7月の最終土曜日に変更されました。
この祭りには、平素は安布知神社の拝殿脇に置かれてある津島神社のお祠を運んで来て土佐屋の横の岩の沢の川の上に安置します。祠の前にはたいこ橋を設け大提灯や幟旗・榊などで飾り、お祠の移動や榊の伐採、提灯門の飾り付け等の準備に大勢の労力を要する祭礼です。
この祭りの御祭神は須佐之男命ですが、明治維新以前は「牛頭天王」と呼ばれ、幟旗にも「津島牛頭天王」とあり、愛知県津島神社から迎えた厄病除けの神です。戦前は各部落に津島講があって、毎年代表者が本社へ参拝するほどの信仰があったものです。
(S63・7)