おてろう様の鳥居沓石(とりいくついし)

 伍和寺尾の山つけにある俗称「寺尾様=てろうさま」という伊賀良神社は、河内・栗矢の全域が氏子で、その「一の鳥居」が掘割の上の幸(さい)の神と、栗矢の八幡社の付近にあったと聞いていました。

 数年前、高坂さんが宅地造成したとき、その鳥居の沓石が出てきました。写真のように、入念に加工されたもので、建てられていたのはたぶん木造であったと思われます。  昭和初年にこの幸の神の峠が掘割になって、掘割の上に取り残された鳥居はくぐる人もなくなり、朽ちるがままに放置されて、沓石だけが残っていたものと思います。

 歴史はそんなに古いことではないのですが、こうして掘り出されて日にさらされているのを見ると、当時の様子があれこれとしのばれます。なお、この石の少し上方に、役の行者の石像がありますが、顔面が損傷されていて惜しまれます。  (H2・11)

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