春日神社の石祠群
春日神社の境内にある11基の石祠(せきし)群は、江戸時代にこの社の神官であった塚田氏の代々を神霊として祀るものです。石祠は地方によっては祝殿(イワイデン=ウエーデン)などといわれ、右から三基目のように石祠内に丸い石を入れたのも何らかの理由のある風習のようですが解っていません。
塚田氏は、下条記の著者佐々木喜庵の「萬聞次第覚(よろずききしだいおぼえ)」の中にも、「前原境ノ祢宜(ねぎ)ヤノ庄右門ハ塚田也」とあり、この石祠には多くの文字も刻されているので詳しく調査してみたい村の文化財です。
なお、墓地で見かける家屋形石塔は石龕(せきがん)というもので石祠とは区別されています。 (S56・2)
春日社奉仕塚田家十一代之若宮
(右手の石柱の刻字より)