駒場の安布知神社の境内にある末社、今宮八幡社、諏訪社・秋葉社の社殿が老朽したので改築することになり、改築するのならその裏手の石垣の上に傾いて半ば土に埋没した石祠が二〜三基あるから、据え直してはどうかと申し入れておいたところ、石垣を積み直す工程で写真のように復元されました。
おどろいたことに、二〜三基と思っていた石祠が、石垣の裏側から次々に現われて合計十一基、中には屋根ばかりで本体のなくなったのもあり、祭神も祭り主もわからない神々が久しぶりに日の目を見たわけです。
私は復元前には、これは安布知神社の神官の代々をまつる「若宮」と予想していましたが、石祠は二間社あり三間社ありで、刻字がはとんどなく、もとは個人の氏神様だったようです。 (S
61.11)