時は、平成 7年。 人気犬種の10位に食い込むほど、ラブラドールは認知されている のであった。その年の夏休暇に合わせて、犬を手に入れるための 具体的な検討に入る。 やはり気になるのは値段だ。 当時、ペットショップでは普通に15万のプライスが掲げられていて、 相場は決して安価ではなかった。 ペットショップを含めて犬を入手する手段を調べてみると、 1、親類・知人から譲り受ける 2、ブリーダーから 3、ペットショップで 4、犬の団体機関や保健所から 5、通信販売 番号が若いほど(自分に)最良となる選択肢だ。 1番と4番は安価に入手できる可能性があるのだが、 そもそも希望犬種に当たらなければ話にならないのだった。 よって、未知の世界ではあるが2番のブリーダーを選択する。 犬を金銭で売買することに少なからず抵抗はあったが、この際 目的のためには目をつぶるほかない。 ブリーダーの売買情報は、「愛犬の友」という月刊誌で得た。 そこには個人や業者、通信販売も加わりページをひしめき合ってい た。その密度ゆえ読み応えのある一覧からラブラドールをチェックし て、近場で安価に見合う候補をピックアップしたのだった。 犬を手に入れる手段もかなり具現化され、残すは行動あるのみ。 心持ち緊張しながら、とある繁殖家に電話して、子犬の残り情報を 確認した。運良く事は運び現地訪問も許可され、実際に子犬を見て 購入の判断をすることになる。 数日後、高崎の繁殖家へ向かうのだった、、、 |