■「hotto(ほっと)する会」の活動をする際にとくに大事にしていることは何ですか。


菖蒲 基本的な発想として、「たくさんの人たちに来てほしい」という姿勢ではないんですね。来てくれる人が一人でもいい。その一人をとにかく大事にしていきたいという思いです。「hotto(ほっと)する会」の存在を、積極的にいろんな人びとに周知して、広く認めさせていきたいというよりは、私たちの活動を求めてくる一人の人をどれだけ満たしてやれるかということの方をむしろ大事にしていきたい。
なので、細々としていてもいいし、目立たなくたって全然かまわないって思っています。団体を立ち上げてから、いろんなところから「支援者リストに名前を載せたらどうか」「支援者ネットワークに入らないか」みたいなオファーが来たわけですが、そういう理由でずっと断り続けてきたんですよ。こんなふうに取材に応じているほうが珍しい(笑)。


■それはどうもありがとうございます(笑)。


菖蒲 現実問題として、たくさんの人に来てもらっても対応しきれないですからね。それよりはやはり、来てくれる人たちにちゃんと目を向けて、その人たちを大事にしていった方がいいかなと思います。


■取材協力のお願いをしておいて何なのですが、今回ご協力していただけたのはなぜですか。


八鍬 それは、今回の企画が、こちらの趣旨や思いについてじっくり話を聴いてもらい、きちんと理解してもらった上で、団体についての情報を掲載するというものだと説明していただいたからですよ。
それがもし、何の説明も脈絡もなしに、連絡先とか活動日時とか活動場所とか、団体に関する情報の断片をただ載せられてしまうというものであったら、協力する気にはならなかったと思います。それを見てどんな人がアクセスしてくるか、こちらからは全くわからないわけですから。でも、私たちの団体の考えかたや価値観みたいなところまで説明してあれば、そこから大きく外れた人は、おそらくは来ないでしょうからね。