■そういった活動が目的としているもの、目指しているものはどんなことですか。


菖蒲 義務教育を修了したけれども、未だ社会参加できていないような若者と、そうした若者を抱える家族に対する支援を行っていきたいというのが、私たちの思いです。とはいっても、現時点では、直接そうした若者を支援するというよりは、家族を通しての間接的な支援というところにとどまっていて、「支援機関としてこんなところがあるよ、あんなところがあるよ」みたいに情報交換できる場をつくるので精一杯というところですね。それでも、少しでもそれらが、若者たちが社会参加できるようになるためのきっかけや手がかりになればいいなという思いでやっています。


■「義務教育を修了した」とありましたが、一六歳以上ということに、特にこだわっているのですか。


菖蒲 はい、そうですね。そうしないと、前身の団体である「気楽に話し合う会」との整合性が取れなくなってしまいますからね。基本的に、一五歳以下、小・中学校の不登校児童生徒を抱える親に対しては、「気楽に話し合う会」のほうに参加してもらうよう勧めています。そちらがあるのに、「hotto(ほっと)する会」の方に引っ張ってくるというのは変ですよね。その辺はけじめをつけてやっています。


■「子どもの年齢」以外に、参加者を制限する基準みたいなものはありますか。


菖蒲 当事者の家族の方であれば基本的にどなたでも受け容れますが、そうでない人に関してはお断りする場合があります。「ちょっと興味があるから見せてほしい」みたいな興味本位の人たちに対しては、あまりオープンではありませんね。


■あくまでも原則は「当事者家族の会」だということですね。