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9月議会報告 決算認定反対討論(2)

市民の暮らし第一に(1)+富士河口湖町議選

 (前号より)  今後の市政運営はこうした前提のもとで執行されるべきものと考えます。
 決算審査の中で取り上げたいくつかの点について触れます。

滞納整理機構とは
 まず、税の収納対策と県の滞納整理機構についてです。滞納対策はもちろん地方自治体にとって重要な課題です。市は県の滞納整理機構との連携を強めていますが、滞納整理機構は「断固差し押さえせよ」という姿勢に徹している組織であり、年金すら差し押さえした例を見ています。不況のもと、生活に苦しんでいる市民に対し、丁寧な収納対策を求めたいと思います。

大鶴楽生園の建て替えを
 上野原市にある養護老人ホーム、大鶴楽生園は東部広域連合の市町村の責任で運営されています。しかし入居者の劣悪な生活環境や耐震強度が問題になっていながら、関係者以外にその存在が知られていないことから、財政困難を理由に放置されたような状態です。この問題では入居者だけでなく高齢者の人権を守る姿勢のモノサシとしてとらえ、建て替えに都留市がイニシアチブを発揮するよう求めます。

新型インフルエンザ対策
 新型インフルエンザ対策について、町田市が資格証明書を発行されている世帯、つまり税の滞納で保険証を取り上げられている世帯に一年間の保険証発行を断行した例を示し、(決算審査で)市の対応を求めました。新型インフルエンザにかかった人が、お金がないからと病院に行かなければ、感染はその時点で野放し状態になります。町田市の施策はきわめて適切な政治判断だと思います。いまの時点で都留市がこの施策を取り入れれば先進と評価されることは間違いないと思います。市長の決断を求めます。

林業振興に本腰を
 新政権が地方の地域振興にどのような対応をするか、地方は固唾(かたず)を呑んで見守っているのではないでしょうか。地方分権の名のもとで進められた合併などで地方は急激に衰退し、いまや限界集落は3000に達したといわれています。都留市は地域資源といえばその中心は山林であり、将来を見据えた林業振興策について国にきちんとした対策をとるよう求め、市独自にも検討することを求めたいと思います。
 (つづく)

 

山下利夫さんにご支援を
 富士河口湖町の町議選が4日投票です。この選挙に日本共産党から立候補している山下利夫さんは都留大を卒業し、都留市社会福祉協議会に6年勤めました。
 「えっ、彼が選挙に?」 山下さんを知っている人は、そう思うのではないでしょうか。福祉の現場で感じた矛盾が彼を力強く変えました。富士河口湖町に知り合いがいましたら、ぜひ紹介してください。