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10年ぶりの三つ峠登山

 笛吹市に続く南アルプス、北杜の市議選、共に2議席を確保し議案提案権を獲得しました。ご支援ありがとうございました。私もビラ配布や街頭宣伝に行きましたが、両市の議員活動にいろいろ学ばされました。
 選挙が終わるのを待っていたようにたくさんの生活相談が寄せられました。ところが、そのどれもが深刻なものばかりでちょっと憂鬱になっていました。
 そこへ「赤旗」読者の山の会「遊峰」から、有志で三つ峠へ行かないかと誘いがありました。聞けば北口の難コースとのこと、とてもムリと断りました。しかし、家人と相談して気分転換に御坂口から登ることにしました。

三つ峠登山の思い出
 三つ峠には何回登ったでしょう。小学校のとき遠足でダルマ石まで行きましたが、初めて頂上まで登ったのは中学生のときだったようです。当時校長の宇佐美章先生が先頭に立って速いペースで登ったのを記憶しています。先生は腰を下ろさず木によりかかって休むようにと指導されました。子どもの目から見たら校長先生はご高齢なのにずいぶん元気で驚いた記憶があります。
 2度目は高校生でした。5月の連休中に急に思い立って登りました。家を出たのが9時、屏風岩の下で12時でした。今では考えられない、疲れを知らない若さです。どちらも三つ峠駅から歩いての登山でした。
 その後、宝青年団の登山道整備に同行するなど北口からの登山、御坂口からの登山と何回か登りました。三つ峠はお城山と並ぶ、生活に最も近い山でした。しかし、「遊峰」立ち上げ前に宝口から登ったのを最後に三つ峠に登る機会はありませんでした。

コゲラと霜柱、演習場、県営林道
 脚力に自信がないので御坂口を選んだのですが、この道はおすすめとは言えません。ジープで荷揚げをするために所々舗装が残った道は固く、登山道らしい柔らかさ、優しさがありません。その道で救われたのはコゲラと霜柱でした。コゲラは枯れ木に巣穴を掘っていました。霜柱(写真)はシモバシラという野草の根に造形美を作り出していました。
 ゆっくり登って三つ峠山荘まで1時間半、そこから15分ほどで山頂に。その向こうのNTTの鉄塔の下で頂上の人ごみを避けた「遊峰」のメンバーと合流、昼食を楽しみました。
 この日はすばらしい好天で富士山、南アルプスの山々、八ヶ岳など360度の眺望を楽しめました。三つ峠山荘から見る屏風岩は絶景でした。この山の人気のわけが分かります。ところがいやでも目に入ったのは富士の裾野の演習場と県営林道でした。演習場の広さは富士吉田の街がそっくり入ろうというほどで、県営林道は山の中腹を無残に切り裂いていました。
 せっかくの気分転換の登山なのに、現実に引き戻された「政治」でした。


シモバシラ