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9月議会報告 一般質問(4)

下水道事業の見直しについて(2)

(市長答弁のつづき)
 次に、市債の借入が過大にならないための認可区域と毎年の事業規模の設定につきましては、桂川流域全体計画の見直しを踏まえ、本市公共下水道事業計画認可区域の適正な縮小を図るとともに、国庫補助率の増加や補助対象範囲の拡大、また、工法の弾力化等について関係機関へ要望するなか、市債借入額のいっそうの縮減に努め、できるだけ早くプライマリーバランスを取ってまいりたいと考えおります。
 今後とも本市の財政規模に応じた適切な事業量による効率的で効果的な下水道事業を推進してまいりたいと考えております。
 次に、普及・加入の促進につきましては、生活環境の改善及び自然環境の保全を図るための下水道事業の大切さや役割を様々な機会を捉え啓蒙啓発するとともに、受益者負担金への理解を得る努力、また、排水設備設置工事費の負担軽減のための助成制度や下水道接続時の下水道使用料の減免措置の利用等の促進に努め、さらなる下水道接続率の向上を図ってまいりたいと考えております。
 今後も、今を生きる私たちのだけのものだけでなく、未来への投資とも言える下水道事業を中・長期な展望に立って効率的で効果的に、かつ身の丈にあった財政負担で推進してまいりたいと考えておりますのでご理解をお願い申し上げます。

平成の名水百選について
 (このテーマはほかの議員と競合したため、議会の申し合わせにより、私は関連質問に回りました。参考までに当初予定した質問全文を掲載します)
 先日、久しぶりに忍野八海を訪れ名水に癒されました。清澄な水には心休まる不思議な効果があります。都留市の十日市場・夏狩湧水群が平成の名水百選に選ばれたことを市民の皆様とともに喜びたいと思います。
 さて、せっかくの自然の恵みを、今後どう生かすかという問題です。隣の大月市では笹子の矢立の杉を、歌手の杉良太郎が取り上げたのを好機ととらえて周辺整備にとりくみ、名所として売り出しています。十日市場・夏狩湧水群はそれ以上の好機です。平野部における地下水の汲み上げと違い、富士の雪解け水を源流とする湧水は枯れる心配のない資源として、昔から水道原水や山葵(わさび)、水菜の栽培などに活用されています。既得権者の理解と協力の下に都留市の名所として整備していくことは、名水候補として申請した行政の責任だと思いますが、いかがでしょうか。今後の取り組みについて具体的に検討されているかどうか、問うものです。
 この問題でもう一点、地下水の汲み上げに規制を加えることについて見解を聞きたいと思います。現在では廃業しましたが、かつて市内に進出したある会社が独自に井戸を掘り、地下水を事業に使いました。私は資本力のある会社だけが自由に地下水を使うことは問題があると指摘しました。平野部のような地盤沈下といった弊害は考えられないにしても、都留市の大切な資源です。企業の地下水の汲み上げには何らかの規制を加えるべきではないでしょうか。