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「政治の中身を変える」ことこそ

またも政権投げ出し
 1日夜、「八朔インつる」の舞台を見て帰ったところへ電話がありました。「テレビ見てる? 福田首相が辞任したよ」  二代にわたっての政権投げ出し。絵に描いたような自公政治の行きづまりです。詳しいことは「赤旗」に譲りますが、後期高齢者医療制度で高齢者に対する負担と差別医療の押し付け、原油価格と物価の高騰で農漁業、運送業、中小企業、国民生活が破綻の危機に瀕しているのに打開策を示せない、アメリカいいなりのインド洋での海上自衛隊のアメリカ艦船への給油継続など、国民に受け入れられない政治の行きづまり、そして政権投げ出し。分かりきっているのにメディアは必ずしも視点が定まっていません。「次は誰か」が大見出しです。

与党公明党の焦り
 もう一つの与党、公明党の山口政調会長の「定額減税」の主張を小池政策委員長がやり込めました(NHK「日曜討論」)。  「それなら、なぜ定率減税を廃止したのか。反省がない。1回限りの減税でいままでの悪政が帳消しになると思うのは大間違い。選挙目当てといわれてもしかたがない」と。  公明党にとって、政策は「百年安心の年金」のように、創価学会員だけが納得すればいいということでしょう。不人気の福田内閣と心中したくないというだけでなく、矢野元委員長に訴訟を起こされ、参院での証人喚問を恐れるという事情もあります。「違い」を演出するのに必死ですが、国民は公明党が与党になってからいいことがないと見抜いています。

民主党なら変わるか?
 「政治は難しくない。つまるところ誰に負担を求め、何に使うかだ」。あるところで喋った言葉が意外に受けました。  誰に負担を求めるか。この点で民主党が大企業に負担を求めることはできません。だからマニフェストでたくさんの公約は掲げますが財源は「ムダを省く」だけです。そのムダのなかに軍事費や米軍への「思いやり」予算は入っていません。かつて政権の担い手が変わったことがありました。しかし、実行したのは小選挙区制導入や消費税の引き上げでした。必要なのは政権の担い手ではなく、政治の中身を変えることです。

貧困なくし、平和な日本へ
政治の中身を変える 日本共産党

 総選挙に向けた、党のポスターとスローガンが決まりました。このスローガンを見て考えました。自民党政治というのは「日本共産党に対する誤解の上に成り立っている」のではないかと。  人にすすめられて二冊の本を読みました。「ボローニャ紀行」(井上ひさし)、「ワーキングプア 解決への道」(NHKスペシャル)。世界が新自由主義に席巻されたもとで、地域おこし、セーフティーネットづくりに本気で取り組まない日本の政治を告発していました。深刻な国民生活を正面にすえ奮闘する党の姿を浮き彫りにしなければと思いました。