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原水爆禁止国民平和大行進
先週、別面の「かつら川」で、奥野さんが「都留市役所までのコースは、小林義孝さんが書かれると思うので…」と予告されましたので、議会報告の途中ですが、今週は平和行進について記します。
いつも暑い日に
「平和行進の日は毎年暑いね」。南都留合同庁舎前で西桂町からの行進を待ちながら強い日差しが話題になりました。しかし、この暑さがヒロシマ・ナガサキにつながるような不思議な感慨があります。
平和行進はいくつものコースがありますが、山梨を通るコースは5月6日に北海道の礼文島を出発して青森・秋田・山形・新潟・長野を経て山梨に入り、東京がゴールです。このコースの先頭を歩いてきたのは通し行進者の渡辺正郎(まさお)さんです。昨年会社を定年退職し、通し行進参加を決意されたそうです。奥さんや娘さんに書いてもらったという幟旗とザックを背に、よくとおる大きな声で「原水爆を禁止しましょう」と訴えます。この大きな声に沿道から手が振られ「がんばって下さい」などの激励が寄せられました。
市役所前には40人近い職員が出迎えてくれ、市長のメッセージが読み上げられました。その全文を紹介します。
市長あいさつ
原水爆禁止国民平和大行進団の皆様、連日の行進 お疲れ様です。
核兵器廃絶と世界平和を願う日本国民一人ひとりの心を繋ぐ平和大行進団の皆様が、力強く、元気なお姿で都留市へ立ち寄られたことに対し、衷心からの感謝を申し上げるとともに、深く敬意を表するしだいであります。
さて、過日開催された、北海道洞爺湖サミットにおいて、全核兵器国に対し核兵器削減を求めることが首脳文書に初めて明記されたことや、北朝鮮が核計画の申告を行い、その内容を今後しっかりと検証していくことなどの動きから、私たちの願いであるすべての核兵器及び既存の核計画の放棄につなげて行くという最終目標に向け、一歩一歩近づいている感はあるものの、わが国の状況は依然として予断を許さない、緊迫した状況下であると言えます。
このような状況の中で、唯一の被爆国である日本が、核兵器の恐ろしさ、使用することの卑劣さなどを風化させることなく、世界に向けて訴え続けることが原爆死没者・被爆者に対する、私たちの責務と考えております。
都留市においても、「原爆パネル展」「原爆死没者の慰霊並びに平和祈念の黙祷」を実施することなどにより、平和を願う心の醸成と内外の平和問題に敏感に反応し得る土壌づくりに努めてまいりたいと思います。
皆様のお力で、「原水爆禁止二〇〇八年世界大会」が実りあるものとなり、本年が、核兵器のない真に平和な21世紀の実現に向け、前進の年となるよう願うとともに、皆様の行動に対し心から敬意を表し、激励の挨拶とさせていただきます。
平成二十年七月十六日
都都留市長 小林義光(代読)