黒川鶏冠(けいかん)山の山下り?
6月8日、「赤旗」読者の山の会「遊峰」主催の黒川鶏冠山登山に参加しました。
天気予報が変転して
都留市議会は通常、第一金曜日が開会です。6日開会なら参加できません。ところが開会は1週間先になりました。しかし梅雨の最中、天気予報はこの日「雨」、計画自体が中止の見通しでした。ところが前日、「曇りのち雨」に変わりました。計画は決行され、しかも当日朝の最新予報は「終日曇り」に。
議会日程の変更と「よりによって梅雨時に」という予想も外れた幸運の山行でした。
本当の「山歩き」
柳沢峠の登山道入り口は階段状で、それに続く笹(ミヤコザサ)ヤブに覆われた上り坂は登山の始まりらしい雰囲気だったのですが、この道を抜けるとあとは延々と平坦な道と下り坂が続きました。少し登ったと思えばすぐ下り坂、参加者から「山登りじゃなくて山下りみたい」という声が上がりました。これは出発点の柳沢峠が標高1500mで山頂が1713m、わずか200m余りという標高差と片道5qもあるかと思われる距離のせいで、「登り」を覚悟する登山者には「下り」の印象が強くならざるをえません。結局、山登りらしくなったのは山頂付近の急登だけでした。それでも往復の距離は相当のもので、運動不足の身にはそれなりでした。
ブナ林の観賞を勧めるためと思われる、よく整備された登山道と立派な案内標識に感心しました。
コイワカガミとシャクナゲ
秋に来たらブナやカエデの紅葉がすばらしいだろうと思わせる山でしたが、今の季節の木々は緑一色、花も春と夏の中間、いわば端境期(はざかいき)で地味な季節です。そのなかで参加者から歓声が上がったのはコイワカガミ(写真上)の群生を見た時でした。シャクナゲは一株だけ咲き残っていてくれました(写真下)。
ピークがいくつもあってどこが山頂か分からない面白い山でした。帰路、「大菩薩の湯」で汗を流しました。曇天のために眺望は楽しめませんでしたが、参加者はかなり満足そうでした。