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同窓会幹事を仰せつかって

 2年に一度、6月に高校の同じ科の同級生の集まりがあります。6年ぶりに参加できそうです。ところが今年は都留在住者の当番ということで、無尽会で相談しているうちに幹事を押し付けられてしまいました。「これまでも手伝ってきた」と主張したのですが「それはそれ」ということで、こういう場面での抵抗はむずかしいものです。ある人に話すと、「やりたくてもやらせてもらえない人も居るはずだから光栄と受け止めるべき」と言われました。いろいろな考え方があるものです。

同窓会か同級会か
 通知文書をつくるところから戸惑いました。この場合、同窓会か同級会か。この疑問に答えてくれたのは新明解国語辞典でした。

同窓=卒業した学校がその人と同じであること(人)。[狭義では同級・同学年の者を指す]
 同級は同じ学年という意味と同じ組(クラス)という意味があります。同じ科だけの二つの組という限定ですから同級会は使いにくい。ということで、新明解の[狭義]解釈に助けられて同窓会ということにしました。
 名簿は前回の幹事からメールで送られてきました。あらためてメールの便利さを実感しました。
 通知の文章を作ろうと思いパソコンに向かって気がついたのは65歳という年齢です。高校入学からちょうど半世紀、高齢者の入り口の年齢に達したということです。後期高齢者医療制度を考えた政治家・官僚の狙いがどうあろうと、長寿は文字どおり寿ぐべきです。
 何とか文章をつくり無尽会(=幹事会)の了解を得て往復はがきの印刷に入りましたが、これも久しぶりの作業で神経を使いました。ようやく仕上げて宛名書きを請けた女性陣に手渡しました。これで一段落と胸をなでおろした直後に幹事会の総括役から「たいへんだ。会場の最寄り駅が違っていた」と電話が入りました。関係のない別の駅名を記したという変な間違いです。なぜ間違えたのか分からないまま、出席の返信があった人に電話で知らせることにしました。

青春(?)歌集をつくる
 歌集を作ったらどうかという提案は直ちに採択されました。校歌のほか、勝手に「名歌・唱歌・思い出のうた」29曲を選びました。その作業のなかで思わぬ勉強をさせられました。たとえば「夏は来ぬ」です。
 忍び音=陰暦4月ごろのホトトギスの初音(鳴き)、楝(おうち)=栴檀(センダン)の雅名、五月闇=五月雨の降るころの夜が暗いこと、など知らない言葉がたくさんあります。子どものころから口ずさみながら歌詞についてろくに考えていなかったことが分かりました。
 また「村の鍛冶屋」の元歌の3番です。

刀は打たねど大鎌(おおがま)・小鎌 馬鍬(まぐわ)に作鍬(さくぐわ)鋤(すき)よ鉈(なた)よ 平和の打物休まず打ちて 日毎にたたかう懶惰(らんだ)の敵と
 正面から平和を唱えています。そのためか昭和17年に2番までに縮められました。
 どこでも同窓会・同級会は参加者が固定しがちといいます。参加者を増やすためにどんな努力が必要なのか。むずかしい課題です。