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「母べえ」に寄せる思いと「赤旗」
別面の「かつら川」は2週続けて「母べえ」です。映画「母べえ」を見た人たちの感動の大きさ、その時代を本当の意味で知る人たちの共感の強さが伝わってきます。
「しんぶん赤旗」のすごさ
先週「母べえ」について書いた「次」さんと話しました。私も「母べえ」についてネットなどで情報を漁(あさ)ったのですが、「次」さんと話して一致したのは「赤旗」日曜版の記事が情報の量、内容ともダントツだったということでした。手元にありましたら2月3日付の「赤旗」日曜版を見てください。
その「赤旗」日曜版、先週はなんと真ん中の見開きページ、「日曜ワイド」で「日本は地球温暖化促進国 CO2減らす決め手は?」を特集しているではありませんか。「週に一度の手紙」と同じテーマでした。まさか日曜版が特集するとは…。バツの悪い思いをしながら「手紙」を折り込みました。
よく見ると、この記事は都留市の小水力発電を正月の日曜版の特集記事で取り上げた記者の手によるものでした。そんなわけで記者とメールでちょっとした情報交換をしました。それにしてもプロの文章というのは急所にズバリと切り込んで迫力があります。
今週はもう一つ、「しんぶん赤旗」の存在意義を書かせてもらいます。
日刊「赤旗」には「創刊80周年によせて」という特集が組まれ、各界の著名人の発言が連載されています。その中から2月14日付の日刊「赤旗」に載った、堤未果(つつみ・みか)さんの発言の一部を拝借したいと思います。
堤未果さんはネットで「頼もしい若手ジャーナリスト」と紹介されています。
私はアメリカで、戦争や市場原理によって押しつぶされた人たちへの取材を続けています。その人たちがよく口にするのが、「真実を伝えるメディアが消えていったとき、それに気づかずに野放しにしてしまった」ことへの後悔です。
唯一ぶれない
アメリカでは、とくにブッシュ政権以降、ビジネスの論理が社会のあらゆる分野にはびこりました。メディアも例外ではなく、テレビ局や新聞社の買収がどんどん進みました。その中で言論の自由が犠牲になり、ベトナム戦争当時と比べても本当にメディアがものを言えなくなりました。だからイラク戦争は今も続いてしまっているのだと、私は思っています。
日本はいろいろな意味でアメリカの後を追っていますが、メディアも同じです。……
そのなかで唯一ぶれていない新聞が「赤旗」だと思います。私は共産党員ではありませんが、ぶれないメディアは民主主義国家の尊い財産です。…… 「赤旗」は、市民とメディアが育てあう理想的な関係を、唯一つくれる存在ではないでしょうか。……
ジャーナリズムの一番の使命は真実を人々に手渡すことです。真実を正確に手渡せば、必ずいい方向に国は変わるのですから。……「赤旗」がそのカギを握っているのではないでしょうか。