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カレンダー廃止から見えた市政

 ある自治会長さんが「仕分けしなければならないので年末にギリギリまで待って市に問い合わせたら廃止されたという。なぜ、もっと早く知らせないのか」と言われました。市民カレンダーの話です。カレンダー廃止を話題にすると待ってましたといわんばかりにいろいろな意見が飛び出します。

313万9500円の節約
 「なぜやめたのか」という当然の疑問は「そんなに市の財政は逼迫しているのか」「いったいどのくらいのお金がかかるのか」という疑問につながります。私は予算額400万円が頭にあり「1万3千部作るので一部あたり300円くらい」と答えていましたが、市の財政担当に決算額を確認してみました。  ちょっと驚いたのですが、落札額は313万9500円、一部あたりでは241・5円です。落札業者はサンニチ印刷でした。落札額の低さとともにここでも市外の業者かとため息が出ました。市内の業者は「広報もそうだけど、市外の大きな業者が相手ではかないません」と嘆きます。そういえば市内の業者が扱っているのはページ数の少ない「議会だより」や「つるの福祉」でした。そしてこれらには請けた印刷業者名が書いてありますが、広報やカレンダーにはありません。批判を恐れて記載しないとしたら姑息ですね。

「優先して使っていた」
 ある人に「お宅は付き合いが広いからカレンダーはたくさん届くんでしょうね」と聞くと、「いや市のカレンダーは市の行事やゴミの日が分かるので優先して使っていた」という答えが返ってきました。やはり市民カレンダーはくらしに溶け込んでいたようです。  「テーマがなくなった」という説明には驚きの声が上がっています。ある集まりの席では「市がなくならない限りテーマはなくならない」という人がいました。「市の施設や道路、交通、山や川、木や草花、野鳥などの自然、くらし、歴史、産業、それぞれにさらに深く分け入れば、あらゆるものがテーマになる。無限だ」と具体的な意見を述べ、市の発想の貧しさを指摘しました。

新年の集いは意見を聞く場
 年初はいろいろな集いがあります。自治会の隣組と役員関係、同級生、いくつかの民主団体など、今年は例年より多いような気がします。集いのたびに「飲みすぎるな」と家人から厳しく注意されますが、飲むのが楽しいのではなく出席者からいろいろな意見が聞ける絶好の機会で、これが楽しいのです。飲むのも少し楽しいのですが…。

「簡保」最後の観劇会
 23日、富士五湖文化センターで前進座の歌舞伎公演「三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)」を見ました。簡保の観劇会です。郵政民営化でこれが最後の観劇会というのですが、私にとっては最初で最後です。「月も朧(おぼろ)に白魚の……こいつぁ春から縁起がいいわぇ」、帰ってからお嬢吉三の名調子をネットで楽しみました。それにしても民営化でサービス後退、どんどん進みます。