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地上デジタル放送と市民カレンダー

 市民の間にざわめきが起こっています。一つは地上デジタル放送をめぐって、もう一つは市民カレンダーの廃止をめぐってです。

限られる視聴できる局
 12月21日、市役所1階ロビーで地上デジタル放送の試験放送と説明が行われました。この日は12月議会最終日。閉会後、地デジの鮮明なテレビを見ました。そのあと、説明を聞いて分かったのは次のようなことでした。
★UHFアンテナと地デジ対応の受信機(テレビ)で視聴できる局はNHK総合と教育、YBSとUTY。ただし、それは当面、「あり山」に設置された中継アンテナからの電波が届く範囲(12月広報参照)。
★CATVに加入して見られるのは、これに加えて8・10チャンネル(ともに東京局)、11チャンネル(議会放映など都留市テレビ利用者組合の独自番組)で、4・6チャンネルは見られない。12チャンネルは交渉中。衛星放送(BS1・2)は見られなくなるので各戸でアンテナを設置する必要がある。

都留市に「地デジ難民」?
 広報にも記載してありますが、UHFアンテナではエリア内でも地形などにより視聴できないところがあります。結局、安定的に視聴するにはCATVに加入するほかないのですが、加入しても視聴できる局は減ります。
さらに問題なのは、全市民が視聴できるようにするために必要なCATVの全市統合に市は責任を負っていないことです。一方、CATVの役員は「利益のために運営しているのではないので、私たちから接続をすすめることはしない」といいます。
 NHKは07年末までに全国の92%をカバーするといってきました。残る8%のなかに都留市のかなりの地域が含まれています。全面的な切り替えまであと3年半、市は「関係機関に働きかける」といいますが…。

カレンダー廃止に疑問の声
 4日の新年互礼会で市民カレンダーの廃止が話題になり、市長は「テーマが枯渇(こかつ)した。廃止について職員は説明責任を果たさなければならない」と述べました。昨年3月議会で廃止を決めたのですから議員が知らないはずはないのですが、市民には寝耳に水でした。「カレンダーはたくさん貰うからいらない」という意見もありましたが、廃止には予想以上に疑問と批判の声がありました。
○ 「都留市を忘れないで」という思いで他県に住む友人に送っていた。納得できない。
○ ゴミ出しの日や市の行事など、生活になじんでいた。不便になる。
○ 市と市民を結ぶ有効な宣伝材料なのに、なぜ400万円ばかりをケチるのか。
○ 「テーマが見つからない」というがテーマはいくらでもある。想像力の欠如だ。

 今の市政、自分の頭で考えることも市民の意見を広く聞くことも苦手のようです。そのうえで借金減らしのためにいろいろな理屈をつけて市民サービスを切り捨てる、これでは職員も萎縮するばかりで市の発展は望むべくもありません。