| 前へ | Top |2005年〜 | 次へ |
東部広域連合議会で視察研修

佐久に学んだ消防の広域化

 10月30・31日、東部広域連合議会の視察研修で長野県の佐久広域連合の消防本部を訪問しました。研修目的は広域消防体制への移行についてです。
 消防の体制は消防組織法の「改正」によって人口30万人を基本とする広域化が決められています。今年度中に計画を決め、5年以内に広域化を実現するとしています。総務省の解説には「自主的」という言葉が見られますが、実質的には国による強制です。
 長野県は全県的に広域連合が組織され、消防体制・業務はその中心的な仕事の一つになっています。佐久広域連合は2市5町4村で構成されています。域内人口は21万3千人、わが郡内(富士北麓と東部)よりやや多いというところです。この中には今月11日に共産党員村長が誕生した南牧村があります。

整備された消防体制
 佐久広域連合が事業としているのは消防のほか介護認定審査会、障害区分認定審査会、個人情報保護審査会(ここまでは東部と共通)、老人ホーム5施設、救護施設、火葬施設などです。
 年表で見ると佐久地方では昭和46年から消防の広域化を進め内容の充実を図ってきました。その具体的な成果は住民負担の軽減、職員の待遇改善、施設設備の充実など多岐にわたります。救急救命士の多さ、ドクターカーの運行などは他に例を見ないものではないでしょうか。詳しく書けないのが残念です。
 長野県ではいっそうの広域化で全県を一つか二つの消防本部にしようとしているといいます。私は二、三の質問をしたあと「新しい30万人体勢は長年かけて作り上げてきたこの消防体制を崩すことになるのではないか」と聞きましたが、答弁はありませんでした。
 佐久広域連合の今後の発展を見守りたいと思います。

宮本俊夫さんを偲ぶ
 11月22日の「赤旗」で、元党幹部会委員の宮本俊夫さんが肺がんで亡くなったことを知りました。まだ75歳、元気で活躍されているとばかり思っていました。残念です。
 宮本さんはかつて山梨県委員長を勤めました。私などが思い出を記すのはおこがましいのですが、組織の末端で薫陶を受けた一人として書き残させていただきます。
 宮本さんの指導で忘れられないのは、毎日の「赤旗」をていねいに読むことの大切さを強調されたことでした。国際情勢から個別の政策まで「赤旗」の記事で語られ、その情報の確かさと豊かさを示されました。また、勘所を押さえた文書 (ファックス)指導にはいつも感心させられました。
 そして何よりもこの「手紙」の発行は宮本さんの指導によるものです。宮本さんは読者ニュースの役割を強調され、私が迷っていたとき「8週続けられればずっと続けられますよ」と励ましてくれました。私は「まずは8週がんばってみよう」と書き始めました。内容はともかく、17年余り続けて来られたのは宮本俊夫さんのあのときの励ましのおかげです。
 ご冥福をお祈りし、ご霊前に「週に一度の手紙」を捧げます。
          合掌