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本気か、「大学生かしまちづくりを」

 議会が終わり一ヶ月たちました。9月議会の一般質問のテーマを大学の法人化にしぼったため、「都留民報」は3月に続きその特集号になりました。

都留民報に感想が寄せられる
 この「民報」に対する反応はいろいろなところで寄せられています。その前にテレビで最終日の決算と法人化の反対討論を見た人から「分かりやすかった」という感想が寄せられました。議員を喜ばせることを知っている人です。実際、「何を言っているのかわからない」という感想くらいつらいことはありません。
 「法人化はまったく必要ない」という感想がたくさん寄せられたのはうれしかったのですが、深読みする人は「市政がおかしくなっている」と言いました。その感想が証明されるような出来事がありました。

全国サミットと称して参加20人
 山梨日日新聞10月21日付に「大学生かしまちづくりを」という記事が載りました。「『まち』=『大学』(まちはだいがく)全国サミットin都留」(都留市主催)とあります。
 大学のホームページにありましたが、議員には出席要請がなかったので、どんなふうに開かれたのかと思って読みました。リードには「20日のパネルディスカッションは全国の自治体や企業、大学の関係者が集まり、地域と学生との連携の実績と今後の課題を報告した」とありました。
 しかし、本文を読んで驚きました。「都留市や東京都八王子市、広島県庄原市など六市(一都五県)の市長や商工会職員、大学関係者約二十人が出席」。目を疑いました。
 ポスターには主催は都留市と実行委員会、共催は市教育委員会、市商工会、市観光振興公社で、後援は山梨県、山梨日日新聞、山梨放送、富士急行株式会社とあります。大変な規模を想像させます。
 市や大学の職員に「出席を求められなかったか」と聞くと「何も聞いてない」と答えました。商工会では「その日はほかに行事があるから出席できないと事前に言った」といいます。

これが法人化の先取りか
 主管は都留文科大学とありますから準備に当たったのは大学ということになります。しかし教授会が関与したようすはありません。とすると事務局が実質的な主管です。終わってから事務局に感想を聞くと「あんなものですよ」と言いました。
 しかしこのサミットの第1回は山口県で開かれ、インターネットでみると関連行事として「市内の各所でアート展示、特別講座、地元大学の共同学園祭、スタンプラリー、コンサートと様々なイベントが行われ、サミットを盛り上げた」とあります。どうみても20人ばかり集めて「あんなもの」とすましていられる規模ではありません。そもそも、広島や秋田などから遠来の客を迎えて、失礼というものです。山日新聞は後援している立場から写真入で報じましたが、演壇は写しても客席は写せなかったでしょう。
 法人化された大学がこうした無責任な体制に委ねられると思うと背筋が寒くなります。