後期高齢者医療制度

広域連合との交渉に参加しました

 8月23日、県党議員団の一員として後期高齢者医療広域連合との交渉に参加しました。
 この制度の問題点については「手紙」891号でお知らせしましたが、そこで言い尽くせなかった問題もいくつかあります。
 この席上、都留市で配られたチラシ(広域連合発行)が他の自治体では配られていなかったので参加議員に渡すよう求めたうえで、「このチラシでは制度の全容は分からない」と指摘、高齢者の負担増の実態を示し保険証取り上げをやめるよう求めました。

依然として知られていない制度
 対応した職員は要請にうなずいていましたが、「まだ内容が確定していない」としつつ、「医療費の増大に誰かが負担しなければならない」と答えました。高齢者の厳しいくらしには思いが至らないようです。
 制度は医療や福祉に関係する人の間で関心が持たれているという段階で、来年4月実施というのに多くの市民は知らないままです。
 ある読者は「介護保険と同じでほとんどだましうち、やらずぶったくりだ」とずばり指摘しました。
 この問題では9月議会に県社会保障推進協議会から請願が提出されています。さすがに議員の間からは「とんでもない制度だ」という声が上がってきています。
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許せない、アメリカの後追い
 マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画「シッコ」が評判になっているそうです。見ていないので解説を読んでみました。
 要約すると「公的医療保険のないことによってくらしが崩壊し、場合によっては命を絶たれてしまったごく普通の市民を通じアメリカの医療の実態を描く。危機的状況は、4700万人の無保険の市民だけでなく、数百万人の市民生活にも影響を及ぼしている。その上でカナダ、イギリス、フランスなど国民全員が無料医療の恩恵を受けている国が紹介される。9・11事件の英雄がアメリカで治療を受けられず、目の敵にしているキューバで治療を受ける」といった内容です。
 日本でも相次ぐ医療改悪で患者ばかりでなく医療機関も苦しんでいます。私のところにもリハビリを打ち切られた人の怒りが寄せられました。アメリカの圧力で民間保険の領分が広げられ、お金のあるなしで医療の差別が広げられようとしている日本、後期高齢者医療制度も改悪の一里塚です。
 テレビが、高い国保税を払えないために病院に行けない人たちの問題を取り上げていました。「国民皆年金に続き国民皆保険が危ない」の声を強めなければと思います。


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