長かった「二大選挙」が終わりました

 1月の知事選と上野原市議選、4月の県議選と都留市議選、6月から7月の大月市議選と参院選、率直に言って「やっと終わった」という気持ちが先にたちます。でも、早まるであろう総選挙への闘志はすでに燃えていますのでご安心ください。
 参院選の結果は残念でしたが、ご支援をいただいた「赤旗」読者のみなさんには心から感謝しています。選挙戦を通じて感じたこと、選挙結果と今後の政局や党にたいするご意見など、ぜひ率直な声をお寄せください。

変えたいという有権者の思いが
 選挙中、候補者カーにたいする反応はよく、花田候補も「手ごたえを感じた」と語っていました。ビラくばり中に出会った人たちも「共産党にがんばってもらわなくては」と励ましてくれました。その結果は自民・公明の大敗でした。小泉政治の残した「格差社会」にくわえて、「政治とカネ」「消えた年金」「閣僚の暴言」「憲法改悪」など、国民のくらしの実体と要求からかけ離れた安倍政治に当然の厳しい審判でした。
 「日本共産党が伸びれば政治は変わる」という訴えは共感を呼んだと思うのですが、それは共産党への投票にはつながりませんでした。「変えたい」という有権者の気持ちは民主党に向きました。「自民か民主か」というメディアの世論誘導も相当のものでした。
 日本共産党の議席は減りましたが、大きな政治の風が民主党に向かうなかで、前回並みの得票は「善戦・健闘」といってよいのではないでしょうか。

最低保障年金が現実課題に
 選挙中、「最低保障年金」を、わが党だけでなく民主党、社民党が政策として掲げました。
 7月31日に開かれた全日本年金者組合山梨県本部の定期大会に寄せられた中央執行委員長のメッセージは「民主党が、年金問題を公約の重要課題に掲げて国民の信を得た以上、今後、年金問題が政治の中心に登場することは明らかです。… 今こそ、最低保障年金実現に向けて、大きく踏み出すときです」と、選挙結果を歓迎しました。

選挙があったからこそ
 「大企業の応分の負担」をはっきり言えない民主党は、財源をどうするかががあいまいです。「最低保障年金」という課題で一致しながら食い違う「財源」問題、政治のあり方の根幹に迫らざるを得ません。
 それにしても一気に現実味を帯びてきた「最低保障年金」も「選挙があったればこそ」です。選挙はいいものだと思います。

瀬長亀次郎さん
 8月1日、NHKテレビ「その時歴史が動いた」。沖縄返還までの戦後の歴史、その先頭に立った瀬長亀次郎さんが主人公でした。
 瀬長さんは沖縄人民党委員長で同党が日本共産党に合流(73年)後の党副委員長です。
 那覇市長に当選した瀬長さんを追放、逮捕する米軍。番組は県民世論を「復帰」にまとめ発展させていった瀬長さんの不屈のたたかいと人柄を浮き彫りにして、感動的でした。


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