自治会関係者らが市長交渉
寿団地「跡地」を公園・避難場所に
6月4日、今年度取り壊しが予定されている寿団地の跡地利用について、城北町自治会長、中谷自治会連合会長など、関係者6人が市と交渉しました。この交渉には小俣武議員と私が同席しました。市側は市長と総務部長が対応しました。
寿団地は昭和27年建設ですから、都留市ではなく谷村町の時代です。都留市駅から至近距離にあり人気があったのですが、ブロック作りで老朽化が進んだため平成10年から入居募集をやめ、昨年中にすべての入居者が退去しました。
署名500人分を添えて
陳情書では「近年、阪神大震災、新潟地震、能登地震などが発生しており、また、今後、東海地震、山梨県東部地震の発生が懸念されております。私たちの地域は、避難場所として谷村第一小学校が指定されておりますが、やや遠く、対象人口も多すぎると思われます。つきましては、寿団地跡地を避難場所として使える公園として整備されるよう特段のご配慮を…」とあります。
この内容は先の3月議会での小俣武議員の質問の内容に沿ったものです。小俣議員は再質問で「市長が、常日ごろ、開かれた行政の中で、市民主体のまちづくりを構築し、市民との対話を尊重し、住民との会話を広げて意見を集約し、市民主体のまちづくりをと述べておりますが、であるならば、寿団地跡地利用は、谷村協働のまちづくり、また、中谷地区自治会連合会と協議して、地域住民にコンセンサスをよく取りながら、よりよい方法を」と提案しています。的を射た提案です。当局は「いま白紙という状況なので種々検討したい」と答えています。
たいした額にはならないのに…
この日、市長は「これまで金井や月見ヶ丘は払い下げしている」と分譲したいという意向を示しましたが、参加者全員が「ぜひ、避難場所に」と強く訴えました。
跡地の面積は議会答弁によると818平方メートル、約247坪です。分譲するとすれば一区画あたり60坪として4区画です。坪単価は田原との比較で高くても25万円、鑑定結果を見なければ分かりませんが、20万円くらいになるかもしれません。造成費を除けば分譲総額は5000万円程度でしょうか。いまの市の財政上状況からすれば小額とはいえないかもしれませんが、市の土地はできるだけ購入した趣旨に沿った使い方をすべきで、本来なら市営住宅を建設するのがスジです。その意志がないことを見越して地域の人たちは具体的に避難場所にしてもらいたいと要望しているのです。赤字の穴埋めのために売り払うというのはいかにも芸がないような気がするのですが、どうでしょうか。
消えた年金20兆円?
「年金」がいよいよ大きな問題になってきました。ある人がいいました。「国による振り込め詐欺ですね。宙に浮いた5000万件の年金保険料で各地に保養所などを建てていたのでしょうか」。老後について真剣に考えていない政治の象徴的事件というべきでしょう。