構成議会・混迷の安倍政権

 3月議会報告をはさんで市議選があり、5月15日の臨時議会(構成議会)で市議会の新しい体制ができました。議長には藤江厚夫氏、副議長には水岸富美男氏が選ばれました。
 議長の選出は指名推薦でした。以前は選挙を要求し、自ら立候補しましたが、「公費で飲み食いをしない」「議会を民主的に運営する」などの条件を議長候補が受け入れ実行するようになったため、最近は選挙を求めていません。「議会を変えます」と選挙中に声高に叫んでいた新人議員がどう議会を変えようとするのか注目したいと思います。
 私は議会運営委員会と社会常任委員会に所属し、それぞれ副委員長に選ばれました。

後期高齢者医療制度の議員の選挙
 来年4月から後期高齢者の医療保険制度が発足し、県下全市町村が加入する一部事務組合が保険者となります。そこに設置される議会は各市町村議会から各1名選出された議員で構成されます。市町村は事務を扱うだけです。被保険者(75歳以上のすべての人)は介護保険と同様、年金から保険料を天引きされながら、このただ1人の議員を通じてしか意見がいえません。いうまでもなく国の負担を減らすための新しい制度です。当然のことですが、選挙を求めました。
 上杉實11票、小林義孝3票、小俣義之1票、白票2票(1名欠席)。私に投票した2人は誰でしょう。初議会ならではの椿事です。

年金記録ミス、支持率の急落
 この間、国政は安倍内閣のやりたい放題に見えました。しかし、そうはいきませんでした。逆に新たな混迷の道に踏み込んだようです。
 5千万件にのぼる年金記録ミス、考えられない失態ですが、問題の発生源の究明と責任をもった解決でなく、社会保険庁の解体・民営化を強行しようとする安倍内閣、世論は敏感でした。先月上向いた内閣支持率は一気に10%も急落しました。市政はこんな国政に従順で良いのでしょうか。

松岡農水相、安倍政権の犠牲に
 5月28日、松岡農水相が自殺しました。議員会館事務所の光熱水費問題に加えて緑資源機構の官製談合事件、献金問題などカネの問題で追い詰められ、総理が罷免するか辞任するか、道は二つに一つしかないと見られていました。しかし安倍総理がかばい続けたために出口をふさがれたと見るのが妥当でしょう。国民の意識からズレた悪政は仲間の命さえ奪う結果になりました。
 亡くなった人には気の毒ですが、これで終わったわけではありません。年金問題、政治家とカネの問題など、憲法を変え戦前回帰をめざす右翼的政治の「国柄」の実体に迫る必要があります。市政を変えるためにも夏の参院選で安倍政権にきびしい審判を下さなくてはなりません。そしてその前に隣の大月市の市長選・市議選があります。
 日本共産党は市議選に佐久間しろう大月市委員長を擁立します。現職の山崎議員の辞意を受けてベテランの立候補です。大月市の知り合いを紹介していただけたら幸いです。


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