3月議会報告6 予算反対討論1

市政アンケート、路線バス

 3月議会の最終日は3月22日でした。2ヵ月近くもたってしまいましたが、この日の予算反対討論を2週にわたって掲載します。
 読み返してみるとやはり選挙を前にした決意が込められています。市政アンケートとこの反対討論が選挙戦の原点になっていることがわかります。

 

「国いいなり」の意味するもの
 安倍内閣は日本がアメリカと一緒に戦争ができる国になるために憲法改悪をめざし、その手続き法案の今国会成立を狙っています。ある年配者は「彼らはその生まれ育ちから日本が起こした戦争の実態、日本軍の蛮行を誰からも学ぶ機会のなかった人たちだ」と言いました。私たちは少なからず、戦争に駆り出された親世代や先輩たちから日本軍の蛮行や戦時下の庶民の生活の悲惨さを聞き、学んでいます。
   改憲と戦禍も知らぬガキが言い
       毎日新聞3月20日投稿川柳

 またも戦争を知らない政治家が戦争への道を進めようとしています。いま、国いいなりの政治をすすめることは大枠でこうした危険な方向に従うことに他なりません。地方政治は国の政治を見据え、住民の声に耳を傾ける謙虚さと自分の頭で考える賢さが求められています。
 

市民生活とかけ離れた市政
 この間、わが党はこうした原点に立ち、市政アンケートを実施しました。1万枚の配布に対して625通の返信がありましたが、これは町長が牛肉を配ったという特別な事件があった町を別にすれば、異例の多さです。これはアンケートの多数を占めた「生活の困難さに黙っていられない」という意思表示と見なければなりません。
 アンケートの結果と引き比べたとき、市長の所信表明や予算案はこれでいいのかという感想を禁じえないところであります。
 この議会は任期最後の議会であり、この討論は議員として最後の発言となる可能性があります。ぜひ、正面から受け止めていただきたいと思います。アンケートに示された市民の声をもとに、象徴的な問題をいくつか指摘したいと思います。
 

市民の足確保の工夫を
 先ず路線バスの運行です。  富士吉田市では市内どこに住んでいても100円で病院へ行けるバスを運行しています。地形的に都留市はマネができないと思っていたら、大月市は3000円だせば高齢者が1年間バスに無料で乗れるシルバーパス制度を発足させ話題になりました。都留市ではどうでしょうか。アンケートでは大月の高校へ通う高校生の親から朝のバスがないので毎朝親が駅まで送らねばならないという訴えがありました。調べたら朝の通勤・通学の時間帯に市内ではまったくバスが走っていません。8年前、4年前にバスの運行について、あるいはその代替措置について取り上げましたが、改善されていません。検討を求めます。
 (つづく)


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