知事選が終わり次は市議選ですが、

その前に「イノシシ出現」を考える

 知事選と上野原市議選、甲府市長選が終わりました。知事選の結果についての評価は「しんぶん赤旗」に一緒に折り込まれた党県常任委員会の「声明」をご覧ください。
 都留市での石原候補の得票は横内、山本両陣営の激しいたたかいの挟撃にあった形で厳しい結果になりましたが、現職の敗北をみれば「ムダづかいと負担増」を批判した石原候補が論戦をリードしたことは明らかで、全県的には前回を上回る得票でした。上野原市議選はむずかしい選挙でしたが議席を維持しました。甲府市長選では16・4%、6人に1人の支持ですから告示直前の立候補としては善戦といってよいでしょう。

くらしと政治が結びつく日
 わが党の各候補者はあくまで「くらし」を論戦の中心に据えました。「声明」が言うようにこの論戦は今後につながるものです。
 たとえばアメリカのギャラップ社という世論調査会社が昨年末に世界53カ国・地域でおこなった調査があります。志位委員長がベトナム訪問記で引用していますが、「2007年は06年より良い年になると思いますか」という設問にたいして、「良い年になる」と答えた人の割合が、1位はベトナムの94%、日本は52位で19%だったそうです。政府がいざなぎ景気を上回る「好景気」をいい、国民が「実感がない」という日本の実態の反映です。「くらしを良くするのも悪くするのも政治」と理解したとき自公政治は終わります。必要なのは、地方では「オール与党」、国政では「二大政党」からの転換です。

今泉先生のメールに学ぶ1
 年末にイノシシを捕獲し、そのおり今泉吉晴前都留大教授とメールの交換をしました。
 今泉先生から新しい訳著を贈られお礼のメールを送ったのですが、イノシシが捕らえられ射殺されて「3日も気が滅入った」と書いたのにたいして返事をいただいたものです。
 今泉先生は私の簡単なお礼にたいして非常に丁寧な感想(見解)を寄せてくださいました。今泉先生の承諾をいただいて今週から連載します。先生は都留市ではムササビで有名ですが、念のために略歴を紹介します。

【動物学者でナチュラリスト、著書多数】
 理学博士、都留文科大学社会学科教授を定年前に退官。1940年東京生まれ。子どものころから小動物に魅せられ、現在も山梨と岩手の自然の中で森の小動物と暮らしながら、彼らの生き方の謎を研究している。1999年「シートン動物記 全12巻」(紀伊国屋書店)で第35回日本翻訳出版文化賞を受賞、2003年「シートン 子どもに愛されたナチュラリスト」で第52回小学館児童出版文化賞を受賞。(日本児童図書出版協会HPより)

「大型獣の回復はまずは喜ぶべきこと」
 ご無沙汰しています。
 メールをいただき、ありがとうございます。
 イノシシ、サル、シカ、カモシカ、そしてクマなどの大型ほ乳動物の回復は明治以来のことで、まずは喜ぶべきことと、私は認識しています。
 (つづく)


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