亥(イノシシ)年、猛進しましょう
明けましておめでとうございます
今年が「赤旗」読者の皆様にとってよい年になるよう祈念します。そしてそのためにも、日本共産党の前進にお力添えをお願いするものです。
07年はいっせい地方選と参院選、選挙の年です。山梨では一足早く知事選から始まります。山梨の知事選は、自民党が分裂してその一方と社会党系がくっつくという構図がくりかえされてきました。しかし、「ムダな公共事業中心」は少しも変わりませんでした。「選挙が終わればオール与党」、県民生活あとまわし、国いいなりはどちらが当選しても続きました。これが動かしがたい歴史であり、教訓とすべきは本当に必要な「改革」です。
そして、知事選と同時に行われるのが上野原市議選と甲府市長選です。上野原は市になって初めての議員選挙、小笠原としまささんが七期目に挑戦します。ベテランで有能な議員です。知り合いをぜひ、紹介してください。
それと甲府市長選…、 なんと、娘の夫が候補者です。
なんとムコ殿が甲府市長選に
これは政治的意味とは別に、わが家の大ニュースです。彼の立候補は前日に娘の電話で知らされました。「義を見てせざるは勇無きなり」、8年前、知事選に立った兄が体現しました。今回は子ども世代です。小林家をとりまく人たちは、みな「義」が大事なようです。
思い起こせば06年はいろいろありました。自治会長就任、イノシシ、そしてムコ殿の…。
亥年、イノシシに考えさせられた政治の原点、その思いを共有する文章に会いました。
12月19日「しんぶん赤旗」の「潮流」
ギリシャ神話に出てくるエリュマントスのイノシシは、荒くれた巨獣です。エリュマントス山の山腹を徘徊して、周辺の住民すべての生活を脅かし、ヘラクレスに生け捕りにされました▼エリュマントスのイノシシほどではありませんが、いま日本の山間地の農業は「野獣との戦争」(『野生動物の生態と農林業被害』)の様相を呈し始めています▼農林水産省がまとめた昨年度の中・大型ほ乳類の農作物被害は、イノシシ四十九億円、シカ三十九億円、サル十四億円となっています。ツキノワグマによる果樹被害も急増しています▼被害額はそれほどでもありませんが二〇〇三年度の一億円余が〇四年度は二億円余、昨年度は三億二千万円と激増しています。今年の被害額はまだですが、有害捕獲頭数が例年の四倍を超え、四千七百頭にのぼっているので、たいへんな被害が予想されます。同時に、このままではツキノワグマの絶滅が懸念されます
▼昔は、クマやイノシシは人里には近づきませんでした。なぜ、こんなことになったのでしょうか。さまざまな要因があるでしょう。確実にいえるのは里山の崩壊や農村の疲弊です。乱開発が進んだ一方、高齢化で中山間地の集落が消滅したり、減反などで耕作放棄地が急増しています▼放棄地はやぶになり、イノシシの生息域を増やし、クマを集落に呼び寄せています。江戸時代末期、日本の美しい田園風景は外国人の賞賛の的でした。野生動物と共生するためにも、農村の再生を考えるべきでしょう。▼昔は、クマやイノシシは人里には近づきませんでした。なぜ、こんなことになったのでしょうか。さまざまな要因があるでしょう。確実にいえるのは里山の崩壊や農村の疲弊です。乱開発が進んだ一方、高齢化で中山間地の集落が消滅したり、減反などで耕作放棄地が急増しています▼放棄地はやぶになり、イノシシの生息域を増やし、クマを集落に呼び寄せています。江戸時代末期、日本の美しい田園風景は外国人の賞賛の的でした。野生動物と共生するためにも、農村の再生を考えるべきでしょう。