歴史に生きるたたかい 2

 遅いようでも歴史は確実に前に進む、そんなことを実感しました。

全世界が待った審判
 7日に投開票(日本時間8日)されたアメリカの中間選挙でブッシュ与党の共和党が大敗しました。アメリカの保守的世論はとくに外国との接触の少ない内陸部の人たちに強いという解説を読んだ記憶がありますが、同時におこなわれた州知事選挙では内陸部でも民主党が勝利しています。イラク戦争に対する批判はアメリカ全土に広がったようです。
 「赤旗」は一面の「ブッシュ与党が大敗」の記事の下に「ニカラグア大統領選で左派オルテガ氏当選」を報じました。南米の変化は目を見はるものがあります。これにくらべアメリカの中間選挙の結果はイラク国民数10万人、アメリカ軍兵士2900人の犠牲を経ての結論です。人の命が何物にも代えがたいと考える人にとって、アメリカ国民の審判は遅すぎます。私自身もブッシュ大統領の再選はないだろうと思いました。しかし、いまだにイラク攻撃支持の間違いを認めない日本政府を見るとき、アメリカ国民の判断を遅いとばかりいえないのかもしれません。

一人前の判断ができない日本政府
 手元の9日付一般紙はその日本政府に対する正面からの論評を避けています。これほどアメリカと日本が連動しているのがはっきりしているのに、です。次の文章は「しんぶん赤旗」の「主張」の最後の部分です。
 「イラク情勢の泥沼化の根本には、アメリカが大義のない戦争と占領を続けていることがあります。アメリカが撤退の筋道を明らかにしない限り、事態打開の展望は開けません。
 ことはアメリカの問題にとどまりません。日本政府は小泉、安倍と二代にわたりイラク戦争を支持してきました。アメリカ国民の断罪が明らかになってもなお支持を続けるのか、安倍政権にとってもその態度がきびしく問われることになります」
 テレビではある評論家が「日本政府は二階に上がってはしごをはずされた形」と指摘しました。アメリカから相手にされなくなるという心配です。
 ブッシュ大統領はラムズフェルド国防長官を更迭しました。トカゲの尻尾切りですが、さて、日本では誰を更迭するのでしょうか。

崇高な教育基本法の精神
 ご存知のように日本政府の打ち出す政策はすべてアメリカがらみです。大本の憲法改悪は9条を変えてアメリカと一緒に戦争できる国にすることが目的です。安倍首相は「自分の任期中に」と語り、初めて自らの手で憲法改悪を打ち出した首相となりました。
 この会期中の改悪を急ぐ教育基本法はその政府の打ち出す戦争政策にも素直に従う若者づくり、教育に政府が関与できる仕組みづくりでもあります。しかし、「いじめ」「履修不足」「タウンミーティングのやらせ」…、こんな政府に教育基本法に手をつける資格があるでしょうか。この人達には民主主義と教育基本法の再教育が必要です。
 今週の「赤旗」日曜版は各界の人たちが教育基本法改悪に「異議あり」を深く語っています。いま正義が勝たねばと強く思います。


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