協働のまちづくりに思う
10月22日、谷村地区協働のまちづくりの「ふるさと発見ウォーキング」に実行委員(自治会長の「当て職」=辞書にない不思議な言葉)の一人として参加しました。
大学周辺を歩く
コースは都留文科大学前駅―田原の滝・田原神社―谷村大堰(おおせぎ)―やまびこ競技場―楽山球場―うぐいすホール―楽山公園―都留文科大学―鶴水(かくすい)公園。
出発は大学前駅を9時20分、国道を経て田原神社に。ここで郷土史研究家棚本安男さんから神社や大堰の話を聞きました。
昭和2年に架けられた旧佐伯橋から見た田原の滝が左の写真です。東京電力の工事で放水され、みごとな瀑布(ばくふ)になっていました。いつもこれだけの水が流れていれば桂川で唯一の滝として観光資源になるだろうと思いました(東京電力さん!)。
滝の両側の柱状節理(ちゅうじょうせつり)が立派過ぎるくらいに修復されていました。そして、ここでは芭蕉の谷村流寓(りゅうぐう)と芭蕉の句「勢(きお)いあり氷消えては瀧津魚」の話を聞きました。芭蕉の句では「馬ぽくぽく我を絵に見る夏野かな」の句碑も楽山公園で紹介されました。
楽山公園では地元の楽山自治会の人達がハギ、アジサイを植えるなどして公園を管理・整備していることが棚本さんから話されました。大学では千葉立也先生が大学の歴史と現状について話されました。
終点の鶴水公園では食生活改善委員のみなさんが芋煮を作って待っていてくれました。
いろいろな行事が重なる秋
全行程は3qくらいでしょうか。都留市を代表する施設が集中した地域で、企画はよかったと思うのですが参加者は20数人、主催者側を含めても30名くらいと少人数でした。あとで知ったのですが、一週間前、同じようなコースで上谷自治会連合会主催の「歩けあるけ大会」があったのだそうです。またこの日は舞踊連盟の発表会もありました。
秋は文化祭関連の行事も多く、日程の決め方が難しいのです。回覧板を回しただけで人が集まるような状況ではありません。
日程の問題だけでなく、自治会長を役員に組み込み、自治会の上部組織のような印象がある協働のまちづくりが、はたして市民に認知されているのかという疑問もあります。協働のまちづくりのあり方に一石を投じたウォーキングでした。