9月議会速報 一般質問1

市職員の「定員管理の適正化」について

 市議会の一般質問は14日に行われ、6人が質問に立ちました。私は@職員の「定員管理の適正化」について、A市立病院の現状と広域の協力体制について、B移住条件の整備とホームページについての3点をとりあげ、当局の姿勢をただしました。今週から質問の全文を連載します。

市職員の配置状況
 市長は今議会の所信表明で集中改革プランにもとづく定員管理の適正化について触れ、一般行政職30人の削減方針を明らかにしました。  集中改革プランでは、人は現員555人の5・4%となるとしており、これは国の「新地方行革指針」に沿った数値だと思います。この中で市長は、課長、あるいは課長補佐級ポストの削減のほか、少人数課・担当の再編や事務委託などでこれを実行するとし、「窓口などで直接対応する職員の削減は極力避け、市民の皆様に対する行政サービスの低下を招かぬよう十分配慮」すると言明しています。
 国が地方の職員数にまで介入することについて「地方分権とはなにか」という根本的な疑問がありますが、これについては別の機会に論じるとして、以下、何点か質問します。
 まず、職員配置の現状ですが、事務報告では昨年のプラン策定時に比べてすでに15人減っています。予定外の退職者があったようですが、まず、その整合性についてはどのように検討されるのでしょうか。すなわち、予定外の退職者の部署については当然補充すべきものと考えますが、いかがでしょう。
 それと、条例の上では職員総数は637人です。条例と集中改革プランの上の職員数との関係はどうなるのでしょうか。
 また、今年4月1日の現員は職員540人に対して嘱託68人で総数は608人です。嘱託は全体11の%を占めます。一時的な雇用が適切な職種や、専門職で通常の行政職になじまない職種では嘱託の存在はありうるかもしれませんが、市の財政上の理由からだけ嘱託という地位に留め置くのはやや問題があると思います。この際、厳密な定員管理の立場からその適否を検討すべきと思いますがいかがでしょうか。

市立保育所の現状をみる
 市のホームページで各保育所の紹介を見ました。各保育所が基本となる保育のほかにさまざまな特別保育や活動をされていることが一目で分かりました。それぞれ規模の大小はありますが、特色を明らかにするとともに乳児保育や延長保育などの特別保育にとりくんでいます。
 こうしたなかで、残念ながら市立の宝保育所は特別保育などの実施状況でみると最も消極的です。8項目ある中で取り組んでいるのは障害児保育と地域活動だけです。他の10の保育園の平均は6・4項目で、7項目以上実施は6園にのぼります。とりくむ項目が少ないことで基本になる保育の水準が低いとは思いませんが、1つしかない公立の保育所は、すべての面で他の保育園をリードすべきと思いますがいかがでしょうか。(この項つづく)


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