不思議な生き物ホウネンエビ

 長い梅雨が終わって一転猛暑、と思ったら台風が三つも発生と、引き続き災害が心配なこの夏の天候です。

メダカの飼育もなかなかです
 甲府に住む娘がわが家でメダカを飼い、私にその管理と飼育を任せています。メダカの飼育もなかなか理屈が多いのですが、ときどき覗きにくる娘は私に水の補給と餌の与え方だけを指示し、「何もしないのが一番」とほかのことは手出しさせません。いまでは親メダカ8匹とたくさんの子メダカが育っています。これを毎日観察するのも楽しいものですが、その過程で不思議なことが起こりました。
 子メダカの水槽(発泡スチロール)にはホテイアオイとアナカリスという外来種の水草に加えて、田んぼから取ったオモダカを植えた鉢が据えられています。この鉢の土はわが家の裏の畑から取り、水を張ったバケツの中に一定期間置いて、土が落ち着いた頃を見はからって子メダカの水槽に移しました。

3億年生きながらえた
 子メダカの水槽にオモダカの鉢を移してからバケツを見ると、見たことのない生き物が泳いでいます。簡単な絵と特徴をメールで送ると、娘は「たぶんホウネンエビ」だといいます。インターネットで調べると写真があってそのとおりでした。それにしても世の中には色々なことに関心を持つ人がいます。
 広辞苑でみると、ほうねん‐えび【豊年蝦】(天保1830〜1844年間の豊作の年に金魚屋が売りに来たのでいう)ミジンコ亜綱(鰓脚類)ホウネンエビ目の甲殻類。体は円筒形で多数の大節から成り、全体緑色で半透明、体長約15ミリメートル。11対の葉状脚をもつ。初夏の頃、水田などに多く群游すれば豊年の兆とされる。豊年虫。豊年魚。
 インターネットによると、田んぼに水を張ると出現し寿命は一ヶ月くらい、その間に卵を産み、卵は地中で年を越して翌年も水田で孵化します。腹を上にして泳ぎ、写真がその状態です。カブトエビなどとともに「生きている化石」といわれます。
 農薬を使う水田には住めないようなので、オモダカが生えている田んぼなら大丈夫だろうと放しました。写真はインターネットで「くーまるウォッチング」さんのホームページからお借りしました。緑色の体と2つに分かれた橙色の尾がなかなかきれいです。
 不思議なのは、裏の畑が田んぼだったのは35年も前ですから、ここの土から生まれたとすれば卵の状態で35年間も土の中に生存していたことになります。
 バケツを覗いたYさんは、「人間もそんなことができたらいいですね」と言われました。
 夢のありそうな怖いような話ですね。


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