わが家のまわりにも春の訪れ

スイセンの花が盛りです。サクラも谷村では今週末、満開でしょう。

春をつげる花々
 よその家の庭に咲く見事な花々を見ると羨ましくなりますが、ようやくわが家のまわりの花も咲き始めました。
 梅の木の下のスイセンは初め三輪ほどが咲き、その二日後には全部咲きました。数えたら16輪ありました。玄関脇の鉢のサクラソウも黄色の小ぶりの花が満開になりました。少し遅れていますが、やがて真紅の花も咲くでしょう。
 ホタルカズラは受難の冬でした。地上を這うツルと葉は12月の激しい冷え込みに耐え切れずすべて茶色になってしまいました。全滅かなと心配していたら、とんでもない、ホタルカズラは不死身でした。あちらこちらから緑の新芽が顔を出したのです。あと一ヶ月、4月末から5月初めにはあの愛らしい水色の花を咲かせるでしょう。
 ホタルカズラとほぼ時を同じくして咲くハナミズキは都留2中前の通りの並木がおなじみです。花の色は白かピンクでどぎつくありません。ピンクの花の美しさを身近に置きたいと思い、若木を求めたのは3年前でした。花屋さんが花の咲く季節でないということで安く売ってくれました。買った翌年は花が個咲きました。しかし昨年はたった一個、枯れてしまうのかと思っていたら、なんと今年は数えきれないほどのつぼみが着きました。そのつぼみがやや膨らんできています。初めてそれらしく咲きそうで楽しみです。
 エイザンスミレの兄弟分のヒゴスミレも白い花を咲かせました。この花はエイザンスミレと違い、春から秋まで次々と花を咲かせ、しばしばとんでもないところから独特のニンジンのような葉が顔を出します。アリが実を運ぶのだそうです。
 ツボサンゴは北米原産のユキノシタの仲間です。花茎が30センチも伸び、その先に小さな釣鐘型の濃いピンクの花が連なって咲きます。初めてみたときは感動したものでした。花はまだ先ですが、寒さにもめげず元気です。

  やや遅れてツバメと嬉しい知らせ
 例年だと3月20日過ぎ頃に飛来するツバメですが、今年は4月にずれ込みました。それでも滑るように飛翔するツバメの姿を見るとサクラと並んで春の到来を実感します。
 やや遅れたといえば、4月4日、共立診療所「さるはし」から嬉しい知らせが届きました。診療所建設のために募った協力資金・共同基金が合計で目標の一億五千万円を突破したというのです。
 一昨年暮に始まった資金集めはこの3月末をめざしてすすめられてきました。もちろん返済するお金には違いありませんが、不況のもとで果たして集まるだろうか、不安を持ちながらの1年4ヵ月でした。期日の3月末にわずか4日遅れ、ほとんど目標どおりに達成されたという電話に大きな感動を覚えました。「なせばなる、なさねばならぬ何事も、ならぬは人のなさぬなりけり」、上杉鷹山の言葉を思い出しました。先頭に立ったみなさんの強固な意志と奮闘に心から拍手を送ります。


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