3月議会報告 予算反対討論2

異常な国政を見きわめてこそ2

農業・雇用・市町村合併
 温暖化対策について考えるなら、食糧自給率についてはどうかという問題もあります。政府の農業振興策が信用できないことを、歴史的体験で農家はよく知っています。そもそも都留市の農業では政府のいう品目横断対策などまさに絵に描いた餅です。農業振興では、先進地に習い耕作放棄の農地を作らないこと、サルやイノシシ対策でいっそうの成果をあげることを期待するものです。
 広域行政については病院の協議の場について提起しましたが、市町村合併などしなくても行政が連携してできる課題はあります。先進地では雇用対策でも広域で行っています。共同して東部の企業・業者に要請し、若い人の域内雇用を図ることを求めます。
 合併問題は新たな段階を迎えていますが、「自主的合併」という看板はとっくに投げ捨てられ、国の負担軽減のためという本質はますます明らかになっています。しかし、都留市が、手法はともかく借金を減らし続けているのに、(合併をすすめようとする)県は、日本でトップクラスの公共事業に相変わらす湯水のように金をつぎ込み、借金を増やし続けているではありませんか。「顧みて他をいう」の類で、無責任な国いいなり政治といわなければなりません。市が合併問題で二度と判断をまちがわないよう、長期的観点と主体性を持って対応するよう求めます。

わかる言葉でわかる事業を
 これまで、カタカナ語について適切な使用を求めてきましたが、このことについてふれている井上ひさしさんの文章が的を射ていると思いますので紹介します。
 「芸術家や思想家が外来語を使うのは構いません。理解する人が少なくてもよいという覚悟が彼等にはできているからです。しかし、お役人はちがう。…彼等のやることはすべて納税者全員に関わりがあるんです。納税者には老人もいれば、職人さんもいるし、毎日の生活に追い立てられているおかみさんもいる。…それら普通市民に理解できない言葉を使って、いったいどうしようというのでしょうか」。
 前後、中間を略しましたが、文章の達人の言葉として心すべきかと思います。
 ウォーキングトレイル事業について市民の意見を聞きました。「市はお金があるみたいだね」という声がありました。事業を全面的に否定するものではありませんが、厳しい市民生活を視野に入れるなら、お金のかけすぎです。優先すべき事業はほかにあります。
 急激な変化という点で、寿賀祝い金の減額と健康診査の対象者の変更も期待していた人を裏切りました。年度を追ったゆるやかな変更にすべきだったのではないでしょうか。
 最後に防災対策にふれます。新年度、市は防災リーダー、防災士育成を予算化しました。私は新年度、回り番で自治会長を仰せつかりました。早速、防災リーダー対象者の人選にかかり、その任に当たってもらうようにしたいと思います。もう一つの事業である木造住宅の耐震改修支援にいっそう積極的にとりくむよう求めて、討論を終わります。


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