春の兆しと今年の異変

 やはり立春を過ぎると、冷え込む朝でも12月から1月にかけての厳しい寒さとは違います。梅のつぼみも少しふくらんだようです。季節も政治も春が待ち遠しいのは同じですが、政治の場合は悪政に対する怒りと原因を取り除く努力が必要ですね。

全体に野鳥が少ないような
 新聞の投書欄に「今年の冬は野鳥が少ない」という声が載りました。これはなにかの異変ではないか、人間生活にも無関係なはずはないと心配をしていました。残念ながら私の観察範囲でも「異変」が起こっているようです。
 野鳥については昨年の今頃にも書きました。ネットでご覧の方には重複しますが、私の野鳥観察場所は三ヵ所です。川茂の堰堤と厚原の大幡川沿い、それにわが家の裏のザクロの木に設けた餌台(初めは梅の木だったのですが、クルマの屋根に糞をするので場所を変更)です。
 「ついでに寄る」程度の川茂の堰堤は水鳥の観察場所です。ここで見るアオサギ、カワウに代わったところは見られませんでしたが、カモは種類が少ないようです。マガモはたくさん確認できたのですが、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロなどの常連が見られませんでした。ただ、これは私の視力の衰えと観察時間のせいかもしれないのではっきりしたことはいえません。
 深刻なのは厚原の大幡川沿いです。ここは落葉した高木と草むらの両方で、身近な野鳥が見られる絶好の野鳥観察場所です。ところが冬の鳥として楽しみなシメはおろか、カシラダカやカワラヒワすら見られないのです。ツグミもキジバトもいず、殺風景です。
 わが家のまわりでは、スズメだけが元気で、シジュウカラは時々、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミはふつうに見られるものの数は多くありません。餌台はもっぱらスズメの独占です。いつもはにぎやかなヒヨドリも今年はやや勢いがないように思われます。この冬の異常な寒さが原因か、今年だけのことか分かりませんが心配です。

地球温暖化、異変の情報
 先日はテレビが南米アマゾンの異常な渇水と、そのために漁業が成り立たず困窮している住民のことを報道し、砂漠化の広がりを予測していました。南太平洋のフィジー諸島共和国やツバルの海面上昇の報道もあります。北極圏の氷が25年間で7.4%減少しているとか南極の棚氷が驚異的な速度で崩壊しているという調査・研究もあります。それにつけても京都議定書に署名しないアメリカに思いが至ります。
 この冬、野鳥が少ない(いない、来ない)ことと地球温暖化、アメリカの独善にむすびつけるのは短絡的過ぎるかもしれませんが、この分野ではアメリカこそ「ならずもの国家」と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか。

オリンピックのメダル予測報道
 オリンピックが終盤です。メダルにこだわった事前の報道に批判が強まる一方で、私のまわりでもカーリングに関心が高まっています。楽しい現象です。


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