市役所前の小型水力発電施設が全国紙などでとりあげられ、大きな話題になっています。
このことはエネルギー問題を論議するきっかけになるという点で意義のあることだと思います。ただ、現実問題としては実際に消費する電気の使用量などとの比較ではほとんど問題にならない規模であることもたしかです。むしろ、当初市が想定した市内中小河川に個人で設置するマイクロ発電施設のほうが効率的になるかもしれません。
それはさておき、本格的な地球温暖化対策を考えたとき、新聞も書いていますが、国の本格的な取り組みと予算の抜本的な増額、自治体などでの試みに対する補助の大幅な引き上げが必要です。そうでなければ、市は採算度外視で話題を提供したということにとどまる可能性もあります。私は、市がこの大きな話題になった機会に、新エネルギーについての研究・検討をすすめ、国のエネルギー対策の転換にかかわるような情報発信をしていくことを求めたいと思います。
ところで、4月から本格稼動する発電システムは河川改修などでしばしば稼動を中断するのではないかと心配されていますが、システムに影響する家中川の改修工事の今後の計画はどのようになっているのでしょうか。安定的な発電が可能なのか問うものです。
今週で私の一般質問は終わりです。
市長答弁で、来年度から介護保険の保険料が4300円となる見通しが示されました。保険料、利用料の市独自の軽減策については消極的でした。
「わが家の耐震化支援事業」
耐震補強修繕問題で、市の耐震診断を受けた住宅が件、うち「一応安全」が5件、「やや危険」が件、「倒壊または大破壊の危険」が件であることが明らかにされました。そのうえで耐震診断の総合評点が0・7未満の件については、耐震改修総工費が120万円以上のものに対し、県、市が各々万円を限度として補助する「我が家の耐震化支援事業」を活用したいと答えました。
市内の耐震診断対象家屋(昭和年5月日以前に着工された木造住宅)は約6000戸、事業のいっそうの強化が必要です。
都留市の大雪対策は
先週の「かつら川」で(ほ)さんが都留市の大雪対策について懸念を表明されていました。この問題では8年前の大雪の前夜、転機がありました。
知り合いのTさんから電話で「この大雪では病院へ行けない年寄りが出るかも…」。早速、担当課長宅に電話をかけました。「議員さん、私も家から出られるかどうか」「高齢者はもっと大変」というようなやり取りがあり、翌日、市役所1階ロビーに対策本部が設置されました。1人暮らし対策などの手が打たれたことはいうまでもありません。対策本部に目立ちたがり屋のS議員が陣取っていたのを思い出します。その後、雪害対策は市の「地域防災計画」にも書き込まれ、都留市はこの問題で他の自治体をリードしました。