市は最近、イノシシとサルの被害対策のパンフレットを作りました。イノシシ対策よりもむずかしいと思われているサル被害については、機会を見てはふれてきました。3月議会で対策の基本について明らかにしたつもりですが、その上で二点について伺います。
パンフレットで説明会を
一つはパンフレットをどう生かすかという問題です。パンフレットを出して行政の役割は終わりとするのでしょうか。そうではなくて、たとえば自治会ごとの対策会議を開き、説明・意見交換などをすることで長期の対策を立てる必要があるのではないでしょうか。
野良に人がいなくなったことがサル被害の原因の一つであるとするならば、それを補う、人による対策が必要だと思います。地域の人達と行政の連携、こういう努力がなければ将来にわたって地域の農業は守れないと思います。
桂川の北側に位置する地域がサルによって野菜作りを断念したモデル地域になりかかっていることに、多くの人が危機感を持っています。この際、逆にサル対策に成功したモデル地域になるような計画とねばり強い取り組みを期待するものです。
発信機をどう生かすか
もう一点はサルに取り付けたという発信機の活用についてです。発信機でサルの群れの居どころがつかめるということは分かりましたが、それでどういう手を打とうというのか、方針を伺うものです。
【市長答弁要旨】
パンフレットを集落単位の説明会や意見交換会で参考資料として活用していただき、地域住民が一体となってサルを寄せ付けない環境対策を進めるとともに、発信機をつけたサルが集落に近づくと情報を伝える「接近警報システム」の導入についても検討したい。
サルに取り付けた発信機を活用して、訓練された犬によるサルの追い払いなど、有効な対策になる可能性が高いと思われる先進地の対策事例もあるので、これらについても調査・研究を進めたい。
本年度で終了する生態調査の結果を踏まえ、効果的な各種対策を検討するとともに、県にたいし、人と自然が共生する森林整備の促進や、鳥獣の捕獲・防除対策への財政支援の拡充などを要望していきたい。
朝日川にカジカガエル
先週(今週も)は一般質問をそのまま載せたのですが、形を質問にしただけで内容はその2週間前の焼き直しでした。そうでなくても面白くもないこの「手紙」、少しは工夫をしなければと反省した次第です。ということで、今週はカジカガエルの情報です。
朝日川は、ふだん水量の少ない川です。ですからカジカガエルがいるのは主として上流の宮の前橋あたりから上です。先日の夜、かわいい鳴き声を楽しみました。
カジカガエル=カエルの一種。谷川の岩間にすむ。体色は暗褐色で四肢の各指端に吸盤がある。雄は美声を発するので飼養される(広辞苑)。ほかの辞書には灰褐色とあります。