水道料金値上げ、2請願を継続審査に
2月の「広報」と「議会だより」が届いていると思います。「広報」のトップ記事は水道料金の「改定」です。12月議会で決められたのですが、いつものように反対は私1人でした。私の討論の要旨を紹介します。
基金活用で負担増は避けられる
この改正は水道料金の30%負担増を市民に求めるもの。私のもとに下水道料金の上乗せについて意見が寄せられている。下水道の供用開始で負担が増えるのに加えての負担増。これまで都留市は安くておいしい水が飲めることが市民の大きな誇りとなってきた。施設の老朽化に伴う改善・改良の必要性はわかるが、不況のもとで負担が増えることについて市民の理解が得られないだろう。
市の水道会計にはさまざまな基金が設定されている。庁舎建設基金は何十年も塩漬けのまま1億4千万円ある。水道庁舎の建設は職員にとっては夢だろうが、実現の見通しがないなかで、この基金を取り崩すなどして市民の負担増を避けることが可能ではないか。…
当局は不況のもとで水道利用が減って料金収入が減っていることも値上げの理由にしています。しかし、値上げはさらに節約に向かわせるとは考えないのでしょうか。
都留市議会の反乱「継続審査」
「議会だより」をごらん下さい。12月議会には私が紹介議員になって2つの請願が提出されました。
一つは「利用料負担の大幅増など介護保険の改悪に反対し、改善を求める請願」で提出者は「都留市の福祉と医療をよくする会」、もう一つは「生活保護・国民健康保険・児童扶養手当・義務教育費の国庫補助削減の中止を求める請願」で提出者は「新日本婦人の会都留支部」です。本会議での委員長報告は二つとも「継続審査」でした。これについても私の反対討論の要旨を紹介します。
…5年を経過して介護保険の内容を変えようと、いま政府の検討している中身を見ると、利用料負担の大幅増などを含むものであって、制度をよい方向に変えるものではない。
こういうなかで、地方から本来の公的介護というにふさわしい内容に変えていく、そのための請願だ。今の時期に意見書を関係機関に提出することは大変意義がある。結論を先延ばしにして継続審査にするというのでは意義が薄れる。請願7号についても地方から意見を上げていくことが重要だ。…
ご存知のようにふたつの請願が審査されていた12月議会は新年度予算をめぐって国と地方の綱引きがされている真っ最中でした。この時期に地方の立場からものを言うのでなく、国を喜ばせる「継続審査」、誰の立場で、何をモノサシに判断するのかと思うのは私だけではないでしょう。
江戸の敵を長崎で?
12月議会では市長のまわりで地団駄(じだんだ)を踏む音、歯ぎしりの音が高まりました。道志村議会が合併を否決したからです。提灯持ちの議員が「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」とばかりに「継続審査」へ根回ししたと考えるのは穿(うが)ち過ぎでしょうか。