見抜かれた、ウソで固めた合併劇
鋭い「道志村・村民」の投書
11月29日付山日新聞「私も言いたい」欄に「道志村・村民」の投書が載りました。合併推進を鋭く告発していました。
「初めからおかしかった。道志村と都留市との合併である。道志村が都留市と合併をするのか、単独でいくのか、それぞれの将来像を提示すべきところ、都留市との合併についてのみの提示だった。簡単すぎだ。合併にまっしぐらという感じであったから。そして村民の過半数以上が『法定協議会に移行すべきではない』というのにもかかわらず、先日報道されたが、合併に反対する委員に対して村長は辞職を迫ったのである」。
合併協議会は「合併の是非を含めて論じる場」と、議会でも再三強調されてきました。そうであれば、当然、合併しない場合の将来像も示されるべきです。しかし、「合併協だより」を読めば分かるように、「合併しなければやっていけない」と合併をあおり、合併のための作業だけを進めているのです。「道志村・村民」の疑問は当然のものです。
都留市議会の責任の重さ
12月議会の開会日に議会は法定協への移行を議決します。道志村の準備ができないということで当初の3日開会の予定が6日になりました。
この開会を前に、2日、議会の全員協議会が開かれました。この会議では合併協の委員の議員から簡単な報告があり、法定協に移行することに賛成という意見が出されました。
都留市議会は賛成多数、これまでの議員の態度を見れば「小林義孝1人の反対で法定協移行を可決」ということになりそうです。もともと同じように、市長に道志村との協議を進めるよう要請したのは議会です。一貫性という点では可決するしかないのでしょうが、果たしてそれでいいのでしょうか。
市長の意向を汲んだ行動でありながら、合併が実現しなくても市長は「議会からの要請に応えて行動した」と、政治責任を逃れる道が用意されているという仕掛けです。
しかし、これまでの経過を見た市民の多くが「反対」と言い出しています。議決は民意と一致するでしょうか。二月の意向調査で結論が出ることになりますが、その前に6日に道志村議会が否決する可能性もあります。そうなれば合併劇はその時点で「幕」です。仮に可決しても、10月に実施した村民意向調査の結果が2月に逆転するでしょうか。「合併のハードルは御正体山より高かった」ということになる予感がします。
2匹の子ギツネを見た!
11月25日(土)の夜、井倉地内の県道を走行中、キツネが2匹、車の前を横切りました。急いでバックして車のライトを向けると元気そうな子ギツネがこちらを振り返りました。
かつて市内いたる所で見られたキツネが姿を消して10年近くもたつでしょうか。皮膚病の流行でほとんど全滅したと言われていました。サルやイノシシのように暴れられては困りますが、キツネ復活かと思うと少し胸が暖かくなりました。