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「戦争法案」とニッポンの行方

 大月市の市長選と市議選が告示され、この「手紙」の発行日にはもう投票です。党は市議選に現職の藤本実市議を立て再選をめざしています。ご支援をよろしくお願いします。

「週刊女性」が大特集10ページ
 今週の表題は「赤旗」のものではありません。「週刊女性」7月14日号の特集の見出しです。フェイスブックの「友達」から紹介され購入しました。若い友人は女性週刊誌を買うのはちょっと恥ずかしかったそうですが、私は女房殿に買ってきてもらいました。
 見出しに「戦争法案」と書いていることで分かるように「週刊女性」ははなから「平和」とか「安全保障=安保」という言葉に騙されていません。見出しの周辺には「暴走国”壊”にNO!」「戦後70年――。あなたの子どもがアメリカのために殺し、殺される国になる!」という言葉が躍っています。安倍政権の狙いを完全に見抜いています。

「すべての国民」を象徴する
 国会の会期を3カ月以上も延長して、何が何でも戦争法案を強行しようという安倍政権に、民主団体ばかりでなく学者、弁護士、文化人などあらゆる分野から反対の声が上がっています。そして政治を論じる雑誌でない女性週刊誌です。反対世論の広がりを象徴しているのではないでしょうか。
 しかもひととおりの内容ではありません。今週は敬意を表してその内容を紹介します。

見出しだけでも納得する
 「3人の憲法学者が違憲と断言 安保法制の危なすぎる中身」「グレーゾーンは存在しない 機雷で封鎖もありえない!」「新たな徴兵制の可能性も 首相が目論む改憲Xデー」 こうした見出しのもと憲法学者、新聞編集者などが登場し、これまでの論点を図いりで解説しています。個別的自衛権と集団的自衛権の違い、さらに「『安保法制』の全体像と予測される事態」の説明図では「日本の平和と安全」「世界の平和と安全に」の名のもとに、自衛隊は「戦闘現場以外の(これもごまかしですが)どこでも世界じゅう」に行動範囲が広がることを示しています。キーワード解説では「積極的平和主義」「砂川判決」をきっぱり批判しています。

「NGO職員が震え上がる」
 この中見出しは「海外派遣の拡大 自衛隊は日本人の命を守れるのか?」と続きます。 
 紛争地でかけがえのない活動をするNGO職員も自衛隊だけは派遣しないでもらいたいといっています。そして記事は志位さんが追及した「イラク・アフガン帰還後に56人自殺 自衛官に襲いかかる深刻リスクの実態」を取りあげ読み応えがあります。
 そして、まとめの2ページにはキーマン、自民党の村上誠一郎衆院議員とわが党の志位和夫委員長の登場です。志位委員長の発言は何度も読み学んでいますが、村上議員の発言は立憲主義、ファシズム、小選挙区制の問題点、政治家の勇気、いまの政治に何が必要かまで言及、立場が違うだけに新鮮です。
 必読と言っても過言でない特集です。