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3月議会 倫理条例と予算反対討論(1)

最後の議会が終わりました

 先々週から3月議会の報告に入りました。一般質問は2週で、今週から予算と議案に対する反対討論を載せる予定でしたが、現実はもう少し早く推移しています。18日に議会が閉会し、私の議場での活動は終わりました。今週は政治倫理条例審査会の顛末(てんまつ)を報告し、予算反対討論に入ります。

倫理条例での措置を報道
 19日付の山日新聞23ページに2段抜きで「都留市議会 年賀状郵送で口頭注意  国田市議に『倫理順守を』」という記事が載りました。意外に大きく報道されたのは倫理条例による措置のニュース性でしょうか。
5人で構成された政治倫理審査会は私を委員長に選び、5回にわたって会議を開きました。会議では措置は「穏便に」という意見と「厳しく」という意見に分かれました。巌密には「全員協議会での謝罪でいい」という2人と、「倫理条例できちんと処分すべき」という1人、「(条例で最も重い)議員辞職勧告をすべき」という1人に分かれました。

外れた反共議員の思惑
 私は「審査請求に基づき審査した結果が『全協での謝罪』では、倫理条例の精神が骨抜きになるし、ハガキの件は新聞に報道されているので市民も納得しない。しかし、国田議員はすでに全協で謝罪し、役職をすべて辞し、自らに措置を科している。議長からの口頭の注意が適当」という判断を審査会にかけました。審査会では採決の結果、2対2になり私が委員長として採決しました。反対した2人の議員は会議が終わった後も大騒ぎをしていました。この人たちにとって倫理とは何かと思う場面でした。
 ところが、本会議では私の委員長報告に反対したのは「議員辞職勧告」を主張した議員だけでした。これは委員長報告に多数が反対なら国田議員に対する「措置」がなくなってしまうからです。
 こうして小林義孝を審査会の委員長に据え「あいまいな結論を出したらやっつけよう」と策動した議員の思惑は外れ、私の最後の仕事は無事終わりました。
 昨年の補欠選挙以来続いていた反共の、これも最後の策動は空騒ぎに終わり、議会の常識が示された幕引きでした。
 以下、予算の反対討論に移ります。


 この議会は任期最後の議会であり、直後にいっせい地方選挙が待っています。安倍内閣は「地方創生」を旗印にこの選挙を乗り切ろうとしています。

地方の衰退は明らかだが
 地方の衰退は誰の目にも明らかです。しかし、その原因がどこにあるかを明らかにしないままでお金をばらまいても効果は発揮されません。
 くりかえされてきた消費税増税、福祉・介護・医療の国庫負担削減、さまざまな分野の輸入自由化、大型店の進出自由化、非正規雇用の拡大、「平成の大合併」の押しつけなど、長年の自民党政治にこそ、地方を衰退させてきた原因と責任があります。
  (つづく)