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なにが「身を切る改革」か

 沖縄の勝利を総選挙へ
 公示日の党首討論で結論が出たテーマがあります。それは「身を切る改革」です。3日の街頭演説で志位委員長が触れているのでそのまま紹介します。(小見出しは小林)


政党助成金こそ廃止を
 選挙になって、にわかに「身を切る改革」なるものを唱えている政党があります。私は、党首討論で次のように述べました。「『身を切る改革』というが、11月28日に発表された政治資金収支報告書を見て驚いた。自民党の本部収入の6割、民主党の本部収入の8割、維新の会(当時)の本部収入の7割は、政党助成金ではないか。国民の税金にどっぷり漬かりながら、国民に増税を押しつけるこんなバカな政治はありません(拍手)。政治の不当な特権をただすというのなら、年間320億円の政党助成金こそ廃止すべきです」(大きな拍手)。そう言いましたら、相手は目をそらしまして(笑い)、反論はありませんでした。

民意切り捨てと増税押し付け
 いま言われている「身を切る改革」なるものは、議員定数を減らすから、国民は黙って消費税増税を受け入れろという、とんでもない「増税押し付け」論です。しかも議員定数削減、とくに比例定数削減は、国民の民意を反映する唯一の部分を削ることになります。「身を切る」といいますが、切られるのは国民の暮らしであり、国民の民意ではないでしょうか。(拍手)
 同志社大学の浜矩子教授は、「しんぶん赤旗」のインタビューで、「野党といっても、『自民党野党支部』のような野党ではなく、『ホンマモンの野党』に頑張ってもらいたい」とエールを送ってくださいました。
 「自民党野党支部」のような野党では政治は変えられません。日本共産党の躍進こそ、安倍政権の暴走に一番の痛打を与えることになり、日本の政治を変える一番たしかな力になるのではないでしょうか。(大きな拍手)
 浜矩子教授の指摘に納得です。選挙前に「みんなの党」が解散しました。これって有権者をバカにしていないでしょうか。できて、わずか5年です。第三極を名乗る政党が離合集散を繰り返しています。みな選挙と政党助成金目当てです。政党の堕落です。党をつくって92年、平和と民主主義、国民の暮らしを守って軸足のぶれない日本共産党こそ…。

内部留保、+50兆円で323兆円!
 選挙中にも新しい情報が刻々と入ります。3日夜、朝日テレビ報道ステーションの「最後の党首討論」を見ていたら、大企業が貯め込んだ内部留保323兆円という数字が出ました。これまでは去年270兆円で、この選挙が始まった時、わが党の候補者の演説の数字は285兆円でした。それが、何と去年から50兆円も積み増しして323兆円です。大企業が儲かっても私たち国民のところにしたたり落ちてくることがないことがしっかり証明されました。やはり国民の懐を直接温めねば景気は良くなりません。