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9月議会 一般質問(2)

地元商店街の振興について

  「出来合い」の答弁だった
 6月議会で区画整理事業についてただすなかで、地元商店街の振興について触れました。これについて、市長は「地元商店街の振興につきましては、商工会等関係団体と連携を密にし、大型店にはない地域密着型の個性ある商店づくりなどの事業を積極的に推進してまいりたい」と答えました。しかし、これは昨年6月議会での小林前市長の答弁とほとんど同じでした。「連携を強化」が「連携を密」に、「地域密着型で専門性の高い個性あふれる」が「地域密着型の個性ある」、「積極的に支援」が「積極的に推進」に変わっている程度です。市長の四つのコンセプトのなかにも地元商店街対策は見られません。

  「自助努力」を続けるか
 これまで市は地元商店街に対しては自助努力という言葉で事実上の無策を続け、ほとんど支援策を講じませんでした。一方で、市役所で使う備品、消耗品などは市内外の一部業者がカタログ販売などで市に売り込むという商法が続いていたようです。問題なのはメーカーからの直接購入やカタログ販売業者からの購入によって市のお金が市外に出てしまうことです。価格的に少し高くても、市内業者から買えばお金は市内で循環し、地域経済を潤します。
 堀内市長は、こうした現状についてどう見ておられるでしょうか。私は、まず市役所自体が地域に密着した存在になり地元業者を大切にすること、そのうえで広く地元商店街に行きわたる支援策を打ち出すことが求められているのではないかと思います。
 市長の認識と地元商店街の振興策について具体策があるか問うものです。


  【市長答弁要旨】
 本市の産業振興策の一つとして、「創ります 豊かな産業のあるまち」をコンセプトに、都留ならではの産品や商店・商店街の魅力を再発見し、これらの情報を市民や観光客に発信することで、商店や商店街と人を結び、都留の商業を活性化させたい。
 具体策として、リニア見学センター付近に建設予定の農林産物直売所に、観光情報をはじめ飲食店や土産店等の情報を発信する情報発信施設を併設し、市内各所に観光客を呼び込めるよう検討を進めている。
 去る7月23日には、商店連合会や飲食店組合、市内店舗経営者と「ふれあい集会」を開催し、高尾町通りなどを歩行者天国として開放し、市内商店の逸品やこだわりのサービスを一堂に会したイベントを継続的に開催するなどの意見もあり、振興策として実現に向けて検討を始めた。今後も地元商店や商店街、商工会等と連携し振興策を協議する。
 市役所で使用する備品や消耗品などの購入は、事務用品などは市内の業者から購入、市内業者では取り扱いが難しい備品や高度な専門性を必要とする物品などは、市外の業者にも見積書の提出依頼などを行っている。今後も、基本的には市内業者を優先するなかで、購入物品の汎用性や専門性などを考慮し、業者への発注を行ってまいりたい。